新年明けましておめでとう
ございます。
「君たちも、新しい年が来たんだ。お酒でも飲みなさい」
江崎さんは田崎を呼んで言った。江崎さんは上司。田崎は緊張していた。
「い、頂きます」
と言いお酒を飲んだ。
もう1人いたのだが
この1年間を振り返る。
Barでウイスキーを少しずつ飲む。
女性がいる。
その女性に「綺麗だね」と言い、
指の音を鳴らし、カクテルを渡す。
やってみたい事。
夜、車で女性とドライブ。
夜の街の夜景が見える所へ。
外へ。
薔薇の花束を出し、女性へ。
都会の街へ。
それで、車を止め、煙草に火を灯す。
煙草を吸い、
「それじゃ、さよなら」
してみたい事。
仕事はスピードが出て来た。
好きな番組も出来た。
好きな曲も出来た。
議員たちは駄目。
石破さんはいいが、
首相にはなれない。
どうすれば?
夜の風景が流れて行く。
車の中、助手席の妻がガヤガヤと言っている。
「昨日さ~買い物でさ~おばちゃんの話しがさ~」
まあ、いつもの事だ。
「あっ、みかん買うの忘れた!ごめ~ん、スーパーによって~」
「仕方がないないなー」
主人は車を右折し、スーパーに寄った。
やはり冬はこたつとみかんに限る。
「どうだ?あったか~?」
その間にスマホに連絡が、そのスマホは仕事のスマホ。
革の手袋をし、連絡をとる。
「08、時間は、Ok」
妻が車に戻って来た。
「あったあった、良かった~、帰ろう」
主人は車を運転しながら、妻に連絡を言う。
「Ok」
煙草の紫煙を出す。
澄んだ月明かりは静かに佇んでいる。
車が止まっていた。
十年に買った車。その車の鍵を入れエンジンをかける、エンジンがまるで陽炎の様にゆらゆらと揺れる様に見える。
みんな冬休みだなんだかんだ言っているが、私には関係無い。
闇夜に焼かれて車は走る。
「もうすぐだ」私はフロントのガラスを見ながら言った。
真っ暗になると車を止める。
もう1台車が止まっている。ガチャリと言う音と共に1人の男が出て来た。
「少し遅いな・・・」男は言った。
「ふっ、待つのも大変だろう。少し遅く出たからな」
男はジッポで炎を見せつける様に煙草に火を灯した。
一口吸い、持って来たジュラルミンケースを少し歩き置いた。
男は言った。
「拳銃だ」
「はいっカットー!」
監督が言う、
「もうちょっと拳銃だの所、なんて言うかな~もっと恐怖感出すより、無情っていうのかな、そんな感じ?出していこう」
なんじゃそりゃ!