XYZ

Open App

 煙草の紫煙を出す。
澄んだ月明かりは静かに佇んでいる。
 車が止まっていた。
十年に買った車。その車の鍵を入れエンジンをかける、エンジンがまるで陽炎の様にゆらゆらと揺れる様に見える。
 みんな冬休みだなんだかんだ言っているが、私には関係無い。
 闇夜に焼かれて車は走る。
「もうすぐだ」私はフロントのガラスを見ながら言った。
 真っ暗になると車を止める。
もう1台車が止まっている。ガチャリと言う音と共に1人の男が出て来た。
「少し遅いな・・・」男は言った。
「ふっ、待つのも大変だろう。少し遅く出たからな」
 男はジッポで炎を見せつける様に煙草に火を灯した。
一口吸い、持って来たジュラルミンケースを少し歩き置いた。
男は言った。
「拳銃だ」
「はいっカットー!」
監督が言う、
「もうちょっと拳銃だの所、なんて言うかな~もっと恐怖感出すより、無情っていうのかな、そんな感じ?出していこう」


なんじゃそりゃ! 

12/28/2023, 12:15:39 PM