1年ぶりに会ったら変わってた。悪いほうに。
前も酷いと思ってたけどもっと酷くなってた。
まだお前のこと好きなやついるからって調子に乗ってるな。そのうち本当に厄介者だからな。全員敵だぞ。

それなのに、ただいま〜え？前からこうですよ？みたいな顔して、本当に許さないからな。


どうする10年後、50℃とかになったら。
警報が出て外出禁止になるんじゃ。

炭酸抜けたコーラが好きなんだよねって言ってた。
そう言えば炭酸じゃないコーラ味ってないね。コーラ味ってなんなんだろうね。

ボトルメールって現実的じゃない割にメジャーな概念だと思う。
それとも知らないだけで、本当に拾った経験のある人が結構いるものなのか。
日本語だったら、全然知らない国の言葉だったら、ワクワクとつまらなさがどちらにせよある。

午前11時。誰もいないリビング。全開の窓の外から聞こえるセミの鳴き声の中でやる算数ドリルに会いたかったりする。
夏休み始まる前は、今年こそ7月中に宿題全部終わらせるんだと意気込んで、8月1日、半分も終わってない結果に、まあ最終日までに終われば良いんだよと諦めて急にペースが落ちて煩わしさもあがっていくあの感じが懐かしくて、会いたい。

明るいところから暗いところに行くとさ、逆もそうだけど、めっちゃ眩しくてなんも見えなくなるのあれなんでなんだろうな。

前を歩きながら、卒業式で歌う歌を口ずさんでいた君は振り返ってふいにそう言った。

確かに、と思った。

−いつも僕の前を歩いてた
後ろ姿に憧れて

な？と言われたから、確かにと返す。

ずっと眩しくてなんも見えないわけじゃないんだから良いんじゃない？とテキトーに言うと、やはりテキトーだなーと言われる。

視線が合ったまま後ろ歩きで数歩進んだ後、確かにな、と君は言って進行方向に向き直りまた歌い出した。