Ryu

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2/12/2024, 2:02:17 PM

あなたより早く、人生を終えるかもしれない。
最期の瞬間に、どんな表情を見せてくれるんだろう。
今まで、たくさんの表情を見てきたけど、
お別れのその時は、特別な笑顔で見送って欲しい。

たった二人で、ふたつの命を生み出した。 
産声を上げ、言葉を覚え、成長していく命を。
あなたのおかげで、こんな奇跡を起こすことが出来た。
かけがえのない存在と人生をともにする幸せを与えてくれた。

でもいつか、この幸せにも終わりが来る。
すべてとサヨナラしなきゃいけない時が来る。
悲しいけれど、切ないけれど、
この幸せに出会えない人生を送っていたとしたら、
きっと世の中に希望を見い出す努力もしていなかったと思う。

人はいつだって、誰かを必要としてる。
一人でだって生きていくことは出来るけど、誰かのために生きることは出来ない。
誰かのために生きて、その誰かに見送られる幸せは、
人生の最期に与えられる最高のプレゼントなんじゃないだろうか。

だからこそ、伝えたい。
一緒にいてくれて、ありがとう。
この広い世界で、俺と一緒にいてくれて、ありがとう。
ヒーローでもアイドルでもなく、日々の生活を守ることに精一杯の、ありふれたサラリーマンでしかない俺と一緒にいてくれて、本当にありがとう。

あなたより早く、人生を終えるかもしれない。
最期の瞬間に見せる表情は、
今まで与えてくれた幸せに力いっぱい感謝を込めて、
とびっきりの笑顔でありたい。

2/11/2024, 4:40:19 PM

必ず成功してみせる。
彼はそう言って、あの空き地の片隅で私に約束してくれた。
必ず成功して、君に改めてプロポーズするから、10年後の今日、この場所でまた会おう。

そして彼はいなくなった。
でも、私は知っている。
実力が伴わず夢ばかり見ている人だった。
今回も口先だけで、うまくいくはずがない。
ましてや10年後なんて…本当に信じて待っていてくれると思っているのか。

私は新しい彼氏を作り、3年後に結婚した。
仕事の出来る人だと思っていたが、ギャンブルにのめり込んで家計は火の車だ。
それでも、あの日の約束を信じ続けて10年待つことの愚かさに比べれば、と思い日々を過ごした。

突然夫が、仕事をやめたいと言い出した。
新しい事業を立ち上げて、必ず成功させると。
デジャヴな気がしたが、彼は話を勝手に進め、そして失敗した。
そこからは…話したくもない日々が続いた。

気付けば、10年の月日が経っていた。
約束の日の朝、私はふらりとあの場所へ向かう。
どうするつもりだったのかも分からない。
とにかく、現状から逃げ出したいという気持ちが強かったのだと思う。

あの空き地だった場所には、ビルが建っていた。
10年も経てばこうも変わるのか。
新しく、見上げるような立派なビルだった。
約束の通りにやって来た自分が不意に恥ずかしくなって、足早に立ち去ろうとする。
その時、入り口に掲げられたビルの名前が目に入った。
アルファベットで書かれていたが、それは、10年前に約束した彼の名前だった。

「やあ」
…背後から懐かしい声がした。

その先のことは、修羅場があったりロマンスがあったりだが、それはまた、別のお話。

2/10/2024, 3:18:45 PM

夜の街を車で走ってる時なんかに、窓の外に見える建物に明かりが灯ってて、「ああ、あそこに誰か人がいて、普通に生活してるんだな」と思うと、不思議で仕方なくなったりすること、ない?
自分の人生にまるで関係のないところで人が生きてることが、にわかに信じられないってゆーか。
かなりエゴイストな考え方だと思うけど、人間なんて誰もがみんなエゴイスト。
だって、自分のことしか認識出来ないんだから仕方ないよね。

例えば、イギリスに行ったことがないから、イギリスは本当は存在しないんじゃないか、とか。
いや、もちろん馬鹿げた考え方だとは思うけど、テレビとか写真でしか見たことない訳だから、本当にある!とは言い切れないってのもホントのところ。
捏造かもしれないじゃん。
誰が何のためにそんなことするんだ?って話だけど。

勢いに乗ってもっと言っちゃうと、自分がイギリスに行くってなった時に、イギリスは初めて作られる。
イギリスに行こうとする「自分」がいるから、イギリスが認識されて姿を現す。
そんな考え方…怖っ!って思うけど、普段の生活の中でイギリスのことなんか考えないでいる時、自分にとってイギリスは「無い」んだよな、実際。
独我論とか言うらしいね、これ。

とゆーことは、数ある悩み事も、意識さえしなければ「無い」ってことか。
…まあ、そりゃそーか。
悩み事として意識しなければ、それは悩み事じゃない。
意識しないのが難しいんだけど、イギリスだって消せるんなら、あながち無理な話でもないような気がするな。

誰もがみんな、自分を持って生きてる。
ジェダイでもない限り、他人を操ることは出来ない。
そんな世界で、独我論に則って考えれば、すべては自分の気持ちひとつってこと。
社会や世間を気にし過ぎても意味が無い。
だって、世界は自分を中心に回ってるんだから。
自己中なイメージの強い独我論だけど、そー考えると頼もしく思えるなんてこと…ない?

最後に、今回やたらイギリスを消しちゃったような気がするけど、別にイギリスが嫌いな訳じゃない。
出来たら消えて欲しい国は他にある。
大っぴらには言えないけど、まあ、独我論持った男が支配してるような…ね。

2/9/2024, 12:00:07 PM

ある日の朝、仕事に行こうとドアを開けると、玄関ドアの前に花束が置かれていた。
昨夜は無かったはずだ。
心当たりがなくて、それでもかなり気になって、後日、マンションの監視カメラ映像を見せてもらう。

見覚えのない、でもかなり綺麗な女性。
深夜0時頃、そっと玄関ドアの前に花束を置く。
そしてしばらくそこに佇んだ後、帰っていった。
どこに帰っていったのかは分からない。

職場で同僚に話すと、
「街中で見かけて惚れられたんじゃないの?奥手過ぎて声もかけられなくて、ラブレター代わりにひっそり花束を置いたとか」
…それはかなり不気味だ。いくら美人でも。
とはいえ、どこかで何かを期待している自分がいることも確かだった。

ある夜、部屋で過ごしていると、玄関付近で物音が。
あの女性か?と思ってドアを開けると、見知らぬ男が立っていて、「人の女に手を出しやがって」とどこかで聞いたようなセリフとともに、刺された。
その後のことは、分からない。

「…つまり、本当に惚れた男を守るために、今付き合ってる男には、別のまるで関係ない男を好きになったと嘘をついた、と。それで今の彼氏が逆上して、そいつに何かしでかせば、彼氏は逮捕されて、晴れて惚れた男と付き合えると。かなり計画的だな」

「刺された男は、単に街中で見かけただけの相手を選んだそうですよ。まあそりゃ、何かされても気にならない相手を選びますよね」

「赤の他人をそんなことに巻き込むとは、血も涙もない女だな」

「確かにそうなんですが…彼女は彼女なりに、被害者に弔いを行っていたようですね」

「…弔い?」

「ええ、刺される数日前に、被害者宅の玄関前に百合の花束を…」

2/8/2024, 12:25:45 PM

笑顔は苦手。
写真写りもどちらかと言うと無愛想。
満面の笑みで写ってる写真なんか数枚しかない。

アイドルって凄いなと思う。
馬鹿みたいに笑っていられる…いや、バカにしてる訳じゃなくて、ホントに尊敬。
容姿に自信があるからなのか、おおらかな性格の成せる業か。
要するに、ナルシストか能天気ってことか…いや、バカにしてる訳じゃなくて。

最近CMで、どこぞのスマホのカメラ機能で、撮った写真の表情をすげ替えられるなんちゃらマジックってのがあると知った。
これ、どーなんだろう?
すげ替えちゃっていいのか?
その時のリアルじゃなくなるけど…でもちょっと欲しい。

そうは言っても、スマイルは素晴らしい。
決して0円で扱うようなものじゃない。
有料で買うつもりもないが、可愛かったら何か買ってあげたくはなるかな。
フライドポテトくらいなら…。

スマイルは人間だけ?
猫の笑顔は見た記憶がないけど、たまに犬って笑うよね。
笑ってる自覚があるかどうかは別として、表情が笑ってる時が。
猿も大口開けて笑うか。
あとは?
ワライカワセミは笑ってる?
声だけ?
くちばしでスマイルは難しいか。

ただ、頭に浮かんだことを書き連ねてみただけ。
これを読んで、誰かが笑顔になってくれれば言うことはない。
笑顔は苦手だけど、皆がスマイルでいられる世界は素晴らしいと思う。

スマイル、114兆3,812億円。
日本の国家予算並み。

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