お題「あなたは誰」
インターホンが鳴った。
「ごめん。鍵忘れて来ちゃって」
「はーい。今開けるね」
「ありがとう」
お母さんが中に入ってくる。
私を見て驚きで後ずさる。
「あの...どちら様ですか?」
お題「手紙の行方」
現代っ子は、手紙よりもメールが多い。
私は小学生の時は、手紙とか交換ノートしてたな。
今はもう私もLINEになっちゃったな。
けれど唯一書く時がある。
それは年賀状とバレンタインの時。
他に何かあったっけ?
皆んなはまだそういう時以外に手紙を書く人居るのかな。
そういえば年賀状は手紙に入るのかな。
でも唯一手紙みたいに書けるよね。
2030年がもしもまだ地球が生きていたら、きっとそんな手紙を書ける事が無かったりして。
もしかしたら全然あるかもしれない。
もしかしたら昭和や平成みたいな時代がまた来るかも知れない。
もしかしたら縄文時代かな、それとも平安時代かな。
私は平成の頃が1番好きだったな。
1番平和だった様な気がする。
それに1番ルールを守っていた人が多かった頃な様な気もする。
私の友達も大体の人は平成が好きって言ってたよ。
皆んなは平成なのかな、それとも今?平安時代なのかな。
お題「時間よ止まれ」
私には不思議な力がある。
それは時間を止めれる力。
いつもも練習をする為に使う。
母親にありがとうを伝えたくて使っていたりする。
今日の朝も時間を止めて練習してきた。
そして母親にありがとうを言って学校に足早で行った。
現在中学生の私には難しい事なのだ。
今日は別の事を練習をする。
私には好きな人がいた。
心の中で時間よ止まれと唱える。
そして好きな人の前に立って、大きな声で言う。
「好きです!付き合って下さい!」
何度も、何度も練習をする。
私は席に戻ってラブレターを書く。
そしてポケットの中に入れる。
心の中で時間よ動けと唱える。
そしてとうとう本番。
私は好きな人を屋上に呼んだ。
勿論ラブレターでだけど。
物陰に隠れて生徒が居なくなると、急いで下駄箱の中に入れる。
「体育館裏で話しがあります。来てくれませんか?」
私は体育館で待つ。
すると好きな人が来てくれた。
私は勢いよく言う。
「好きです!付き合って下さい!」
好きな人は笑っていた。
「急過ぎない?それに、今頃ラブレターの手使う人居るんだ」
私の頬が赤くなる。
「だってそれしか勇気が無くて...」
私の好きな人は微笑んで言った。
「ありがとう。俺も好き。付き合おう」
お題「君の声がする」
私は...母親を中学の時に亡くなってしまった。
今現在は高校3年生である。
中学の時は施設に住んでいた。
今は一人暮らしをしている。
あの頃は...考えもしなかった。
まるでスローに見えた。
青信号なのに、車が走っていた。
母親の叫び声が聞こえる。
「奏!!」
横を見ると、車が見えた。
まるでスローに見えた。
足がすくむ。
車が目の前に来る。
私は目を瞑った。
すると何故か後ろから押された感覚がした。
後ろを見ると、母親が横たわっていた。
「お母さん!!」
通行人がザワついている。
どうやら救急車を呼んでくれたようだ。
救急車のサイレンが鳴り響いていた。
救急車に乗っていた人、 救急隊員が私の腕を掴む。
「触ってはいけない!」
「嫌!お母さん!」
私の涙が頬をつたう。
救急隊員は私の腕を掴んで、母親から遠ざける。
救急隊員が母親の首筋に触れる。
そして口に耳を傾けていた。
救急隊員は首を振る。
その瞬間救急隊員は掴んでいた私の腕を離す。
「お母さんは...お母さんは無事なんですよね!?ね!?」
「残念ですが...」
今夜そんな過去の事を考えて寝る準備をする。
涙目になる。
母親は今天国で元気だろうか。
布団を敷いて寝転ぶ。
目を瞑る。
夢を見た。
母親が私の頭を撫で優しく微笑んで言う。
「成長したわね」
夢の中の私は5歳児だった。
夢の中の私が涙目で言う。
「お母さん...元気にしてた?久しぶり」
「久しぶり。勿論元気よ。今まで会えなくてごめんね」
「大丈夫だよ。お母さん」
その後ずっと母親は何も言わずずっと頭を撫でてくれた。
目が覚める。
私は泣いていた。
お母さん...
起き上がって学校の準備をする。
誰も居ない家に私は言う。
「行ってきます」
すると何故か母親の声が聞こえた気がした。
「行ってらっしゃい」
きっと...お母さんだね。
私はまた笑顔で言う。
「行ってきます!」
お題「ありがとう」
今日も朝からお母さんがドタバタしている。
足音がとてもドタバタと言っているかのようだ。
「早く起きなさい!あんたいつも遅刻するんだから」
私は勝手に目が閉じてしまう目を、無理やり開けて起き上がる。
部屋のドアを開けて、リビングに向かう。
案の定お母さんは忙しそうだった。
リビングの真ん中にある、材木の机にと材木の椅子がある。
椅子に座って気づく。
今日もお母さんは忙しいはずなのに、朝ごはんを作ってくれていた。
ありがとう。
本当は直接言いたいけれど、何故か恥ずかしくて言えない。
私はいつも心の中で言っている。
そしていつも通り朝ごはんの隣りを見てみると、今日もお弁当を作ってくれていた。
ありがとう。
そしてお母さんがあしばやに、家を出て行く。
「行ってきます」
「行ってらっしゃい」
今日も頑張って学校に行こうかな。
お母さんへ
ありがとう。
お父さんへ
ありがとう。
先生へ
ありがとう。
祖母へ
ありがとう。
祖父へ
ありがとう。
曾祖母へ
ありがとう。
クラスの子へ
ありがとう。
私に関わってくれた人皆んなへ
ありがとう。
日本を綺麗にしてくれた人へ
ありがとう。
働いてくれている人へ
ありがとう。
私の作品を読んでくれた人皆さんへ
ありがとう。