9/28/2025, 5:11:46 PM
永遠なんて、ないけれど
9/26/2025, 11:17:15 AM
眠る君の腕から抜け出して、君が脱ぎ捨てたシャツに腕を通す。
長すぎるその袖を三回折って、いつもよりゆっくり豆を挽く。
カップにそれが注がれるまでの数分間は、あたしが夢を見る時間。
溶けるほどの昨夜の情事と、それより甘い未来の夢。
部屋を香りが満たして、君が目覚めてしまったら、あたしは夢から覚めてしまう。
だからその前に、あたしはこの部屋を出ていくの。
淹れたてを一口だけ飲み込んで、残りはカップに残したまま。
目覚めた君があたしで満ちればいいと願いながら。
【コーヒーが冷めないうちに】
鍵のかかる音がして、僕は起き上がる。
部屋を侵す香りに気づきながら、夢に縋りついていた。
覚めないでと願ったのに、ゆっくりゆっくり冷めていくそれを僕はすべて飲み干して
もう一度ベッドの上で、溺れながら何度も彼女の夢を見る。
9/25/2025, 1:45:01 PM
パラレルワールド