7/18/2025, 11:37:51 AM
蹴飛ばした石ころが
キミの足元で 僕を見て笑う
【special day】
地面だけだった視界が
靴をたどって上へ
逆光のキミの笑顔が
青空に映えるのは
僕のフィルターのせい?
なにもない 特別な今日の始まり
7/17/2025, 1:56:29 PM
風に揺れるのは
いつだって
光じゃなくて影
【揺れる木陰】
きれいなものは
いつだって 陰の中にある
7/16/2025, 9:26:59 PM
設定温度22℃のエアコンが
なんの意味も持たないくらい
触れ合う肌に熱が籠もって
君の前髪を伝った汗が
あたしの目尻に堕ちた
【真昼の夢】
息もできないキスで
あたしを穿いて
7/15/2025, 10:04:40 AM
しぃーってその唇に
押しつけた人差し指と
触れられた人差し指に
一瞬だけ這わせた舌と
スイッチを入れたのはどっちなの?
【二人だけの。】
秘密の扉の鍵を
あたしたちは
二人とも握りしめていて
気づいたら飛び込んでいた
その扉の向こう
鍵を 開けたのは誰?なんて
もうわからないけど
気がついたら
扉は閉まっていて
鍵は
手のひらから消えていて
もう 戻れない
7/14/2025, 2:59:33 PM
汗ばむ僕が 寝転んだ縁側
視界の端で 風鈴を揺らす君
【夏】
スイカの種を 飛ばしながら
サンダルの足が ぶらぶら遊ぶ
【夏】
浴衣のうなじ越しに 咲いた花火
溶けかけたかき氷と 同じ味のキス
【夏】
記憶の中の夏は
毎年 君の可愛いを更新して
ミニ丈の白いドレスに
ひまわりのブーケで笑う僕と
隣でキレイって涙ぐむ君は
たぶん来年も再来年も
並んで砂浜を歩くんだろう
熱い砂に足をとられて
不意な波に濡れながら
暑いねって 笑い合いながら