ちる

Open App
7/21/2024, 11:40:42 AM

あの人のような強さ
あの人のような優しさ
あの人のような靭やかさ

あの人のような。

ずっと 追いかけていて
ずっと 手に入らない

【今一番欲しいもの】

今も 一番欲しいもの

7/20/2024, 12:01:32 PM

【私の名前】

私の名前は父がつけたと母が言っていた。



母のお腹に私がいるとわかったとき、
母の三人の姉は既にみんなお嫁に行っていて。

婿に入るという条件で、両親は結婚した。
今では珍しくもなくなった『できちゃった結婚』だ。



親戚の多い、近所の人がみんな知っているような
そこそこ大きな家に婿に入った父のストレスは
どれくらいのものだったんだろう?

実家までは車で二時間。
友だちも近くにいない。

そんな環境で
「この子さえいなければ」
「生まれなければいいのに」
父は私にそう思ったんじゃないだろうか?

きっと。
何度も、何度も。



私の名前は漢字そのまま。
意味がわかりやすい。

多くのものに恵まれますように、と願いが込められている。

父が、私に名付けてくれた。



父の言うことが、私には 絶対 だった。

怒鳴られても殴られても
ずっと大好きだった。





宣告された余命より長く生き
今も寝たままの状態で家にいる父。

私は、週に何度も会いに行く。

『今日も来たよ』って言いながら。

もう一度、名前を呼んでほしくて。

7/19/2024, 1:19:03 PM

【視線の先には】

気がつけば

いつも君

7/18/2024, 2:04:01 PM

小指をつないで
薬指に誓って

この声を聞くのも
この表情を見るのも
この体温を肌で知るのも

ぜんぶぜんぶ【私だけ】

7/17/2024, 10:00:45 AM

鮮やかに思い出せるうちは
まだ過去にできていないと知る

きみといた日



【遠い日の記憶】

Next