6/26/2024, 11:18:10 AM
最後だとわかっていたのなら
少しも零すことなく
すべてを閉じ込めておいたのに
最後だとわかっていたのなら
最後だとわかっていたのなら
あぁ、だけど
最後だとわからなかったから
君に笑顔で手を振った
君に残る 最後の私 は
きっといつもの 君を好きな私
【君と最後に会った日】
6/25/2024, 10:59:04 AM
露に濡れても
咲き誇る
深く張る根
凛と伸びた背
誰も彼もが
きれいだと見惚れる
強さすら感じる
その花の弱さを
僕だけが知っていたい
【繊細な花】
6/24/2024, 12:39:05 PM
溶けるくらいの甘い言葉を
耳から流し込むみたいに囁いて
あなたが
あたしに触れる
優しい指先は
奥まで暴いて
溺れていく
にじむ視界
ぬくもりは確かなのに
未来が 少しも見えない
【1年後】なんて
あたしたちにあるんだろうか
6/23/2024, 1:18:13 PM
小さな靴の
かかとを踏んで
動くぼくの影に
カエルが飛び跳ねる
夕立のあと
門限を過ぎた
明るい帰り道
ぼくを呼ぶ
声が聞こえる
【子供の頃は】
6/22/2024, 1:53:29 PM
ミニひまわりが揺れて
咲いた笑顔を思い出す
音立てたグラスの氷に
冷やされたはずの唇も
重ねた一瞬で君の体温に溶けた
あの日はもう
セピアの向こう側
銀色のタンブラーは
汗をかかないし
氷も音を立てたりしない
過ぎていくのは
君がいない日々
【日常】