6/16/2024, 11:18:11 AM
一枚目は紅色の着物に照れて
二枚目は誕生日ケーキの蝋燭の火に喜んで
三枚目は満開の桜に見とれて
四枚目は風に揺れるチューリップに微笑んで
五枚目は温泉旅館の御膳に手を合わせて
六枚目はホタルのひかりに目を潤ませた
1月から始まるカレンダーは
めくるたびに去年のきみを連れてくる
この一枚をめくったら
どんなきみに出会えるかな
来年のカレンダーも
その先のカレンダーも
ぜんぶきみで埋まればいい
【1年前】
6/15/2024, 11:14:39 AM
表紙の内側にオルゴールが埋め込まれた絵本
祖母がプレゼントしてくれたその本が
私のお気に入りだった
優しいメロディーをBGMに
母が読んでくれた『三匹のこぶた』
あれを超える名作を
私は知らない
【好きな本】
6/14/2024, 12:58:30 PM
どんより濁った雲と
はっきりしない天気予報の数字
それを見ながら
いつもより早く家を出る
君の影を探しながら飲む
いつものカフェのコーヒーが
なんだか今日は少し甘い
見つけた顔の眉間に
思わず笑いたくなるような深い皺
忍ばせた折りたたみ傘は
君に近づくための少しの希望
夕方の空に答えを託す
臆病な僕を笑わないでいて
【あいまいな空】
6/13/2024, 12:33:52 PM
集まって咲く花を
きれいだねって眺めながら
あたしを見て笑うきみが
愛おしいなと思う
ベッドルームから初めて抜け出したあたしたちは
お互いがなに色が好きかも知らない
お酒の香りと月の灯りだけじゃ
気づけなかったはずの想い
シャッター音が閉じ込めた花は
出会った場所に飾られて
目の前にいるきみを見ながら
あたしはハートマークを押すの
デタラメな順番でした恋を
真っ白なあじさいが見てる
【あじさい】
私、前日のお題に紫陽花いれたのにー
ってため息ついちゃったのは内緒で。笑
6/13/2024, 12:23:55 AM
君が可愛いって言った
紫陽花色のネイル
大好きだった
大嫌いなもの
【好き嫌い】