18で飛び出したあの町と
たどり着いたこの街は
色も匂いも違っていて

捨てたはずなのに
戻りたいと何度も泣いた



足掻いて藻掻いて
やっと　笑えるようになって
一人じゃ戻れなかった町に
君を連れて戻ったけど

懐かしいとは思えても
もう、居場所を見つけられなくて

『帰ろっか』
君の手を強く握りしめた



戻る場所は　ここ

君といる　この街



【街】

ないとだめ？



【やりたいこと】

カーテンの隙間
さし込むひかり


シーツの波間
からめた素足

きみの体温は
朝日の温もり




【朝日の温もり】

君と出会ったあとの私は
たしかに幸せなんだけど

君と出会う前から
私はずっと幸せだから

君がいなくなっても
私はなにも変わらない

私の幸せを
勝手に終わらることなんて
絶対させない



【終わらせないで】

光を浴びるから
影ができる

影ができるから

誰かが泣くんだ

悲しみを生むのは
いつだって　強い光



【太陽の下で】