#お祭り(2024/07/28/Sun)
お神輿が賑やかなお囃子と共に練り歩く
まちに待った日にわたしはそわそわ
ついにお披露目する浴衣姿
りんりんと鳴るのは扇子に付けた鈴
わたしの弾む思い
伝わるかな
#神様が舞い降りてきて、こう言った。
(2024/07/27/Sat)
神よ 僕は強く目を閉じて呟いていた
様々な感情が、記憶が巡っていく
がまんの限界に涙がこぼれてきた
舞うように風に乗る木の葉が頬を打つ
いつの間にか車に乗って
降りた時にも誰かに促されて
りゆうも飲み込めずにうろたえていた
てを掴まれて連れられ、椅子に座った
きをしっかり持ってくださいと
て短に話をされたが、まだ理解できない
こんやが山です 落ち着いてお待ちを
うそだ 嘘だ そんなの嘘だ
言ってくれ 間違いだって
つまらない悪ふざけだって
ただの冗談だって
目を開くと彼女が心配気な顔をしていた
怖い夢でも見ていたの?
彼女が事故にあって死にかける夢だった
でも夢だ 夢だった 夢で良かった
膝枕を頼んですぐに寝入ってあんな悪夢を見てしまった。まったくの不覚。
お詫びに自販機まで飲み物を買いに行くと、見知らぬ紳士が声を掛けてきた。
大事な天使なので、しっかり守ってくださいね。次は天国への帰還になりますよ。
何を言っているのかと思う間もなく姿が消えた。
#誰かのためになるならば
(2024/07/26/Fri)
人のためとかなんだとか、考えていたらタイミングを逃したりしないかな。
誰かのためにとかじゃなくて、自分がそうしたいんだって。
そういう事。
ああ、そうか
自分っていう誰かのためか。
#鳥かご(2024/07/25/Thu)
とうとう彼女の家へ遊びに来た
いらっしゃい 久しぶりね
りんごの皿を手に彼女のお母さんが部屋に
小学校の時以来じゃない?
かしこまって返事の声がやや裏返りかけた
ねえ、これ、かわいいでしょ
ごらんなさいと指さす先に竹かごがあった
生きた鳥を入れるの可哀想って言ってね
ぬいぐるみの鳥が入ってるのよ ふふ
シマエナガのマスコットが数個
エナガ団子を再現するみたいに並んでた
可愛いな うん 可愛い
聞くところには蚤の市で見つけた竹の鳥かごが気に入り買ったけれど、小鳥を閉じ込めるのは気が引けて、ああなったとの事
断じて世話が億劫だからでは無いと補足されると、やや言い訳めいて聞こえてしまう。そうか。知らない一面が垣間見えた気がした。
やっぱり可愛い。
#友情(2024/07/24/Wed)
ゆっくりだったよな随分と
うすうすどころじゃなくてさ
じれったい位にあからさまだったぜ
ようやくこれでおおっぴらにからかえるよ
うれしそうな顔してヤツが肩を叩いてきた
幼稚園からの幼馴染からの祝福は
少々手荒だったが心からの言葉だ
まだまだ未熟者ゆえ
これからも見守ってくれ