旅路の果てに
僕には夢があった
行くべき場所がある
そこは遠い
果てしなく遠くて、手が届かない
舞台
僕の夢、行くべき場所である
しかし、そこに立ち、たくさんの観客の顔をみるには果てしないほどの時間、努力、そして才能がいる
そしてその旅路の果てに
僕は悩む
やっと立てた舞台
観客の顔色を伺い、僕は模索し、悩む
どこまで行っても人の夢は絶えることはない
だから、夢を追うことを恐れるな
しばらく休みます🙇
安心と不安
「「おはようございます」」
朝、校門を通ると風紀委員たちが挨拶をしてくれる
毎朝見る光景
いつもと同じ
この場所が僕の居場所である
これが、安心
「みなさんに報告があります」
担任は教卓からそう言う
「離婚かぁ?」「犯罪かぁ?」
そこら中で野次が飛び交う
「卒業アルバムができました」
みんな喜んでいるようだ
しかし、僕は素直に喜べなかった
僕はもうすぐで卒業する
この場所ともお別れ
喪失感が侵食する
これから先の未来が真っ暗で見えなくなる
これが、不安
みんな寄せ書きを書きあっている
僕はその輪のなかに入れる気がしない
そんな中、一人の男子生徒が言った
「寄せ書きなんて書いてるとさ、もうすぐ卒業なんだなぁって思う。なんか嫌だな」
同感である
そんな中、一人の女子生徒が言った
「なんか嫌だな、だから寄せ書きを書くんじゃない。みんな離ればなれになるのは避けられない未来、だから今までの思い出やその人を何度でも思い返せるように、文字に思いを乗せて残す。
この寄せ書きを見返せばさぁ、自分は一人じゃないんだって思えるじゃん!」
先程とは対立する意見なのに、僕はまたしても同感である
そして、僕はその女子生徒へと寄せ書きを求めた
逆光
私は舞台の上に立つ主人公に夢を見る
彼ら、彼女らは物語の中心をまるで白鳥のように舞う
それが私の憧れだった
「えっと、、はじめまして、、島崎華恋(しまざきかれん)って、言います、」
私は緊張して、ボソッとした声となる
「どうも!うちの演劇部に入部してくれてありがとう。僕は部長のゴッド渉(わたる)だ!」
部長は片足を椅子に乗り出し、まるで光を浴びているように声高らかに自己紹介する
「え?、、」
私はその名前に驚く
"パンッ"
急に銃声のような音が響いた
私はさらに驚く
「ちょっとあんた!ふざけんじゃないよ!困ってるでしょ?また新入部員が逃げてくよ」
ハリセンを手にした彼女がそう口にする
「ごめんね、島崎さん。この人あれなの、中学生の病をまだ患っているの。悪い人ではないからさ」
私はまだ先ほどのハリセンの音に驚いて、頷くことしかできなかった
「えっと、私の名前は相田真奈(あいだまな)。でっこいつは神崎渉(かんざきわたる)ね」
未だに神崎部長は頭に手を当てて痛みを噛み締めているようだ
私は扉から小さな部室を見回す
少し疑問を抱く
その疑問に相田先輩は答えてくれる
「実はね、ここの部活私たちの2人だけなの。」
私はこれから先の未来が見えなかった
それは全くもって希望がなかったからではない
まるで未来が逆光で見えないような感じなのだ
それを私はここでこれから乗り越えていこうと思う
こんな夢を見た
僕は未来が見えてしまう
環境は常にかわり続ける
「あの、来月には引っ越す関係で、やめさせてもらってもいいですか」
僕は店長にそう告げてしまった
ここの職場を辞めた後のことを想像すると、喪失感が僕の胸にはできる
好きな人もいた、苦手な人もいた、好きな場所でもあったし苦手な業務もあった
しかし、それらがなくなるとどうしようもない絶望感とそして、大きな穴が空いているのを感じる
そんな事を考えながら最後の引き継ぎを僕は行っている
これが終われば、本当に終わる
ここに存在した僕はなくなる
でもこの職場は今まで通り回っていくことにも少し絶望する
僕の心が欠けていく、涙となって欠片がポロポロと落ちていくのを感じる
残ってる物を考えられるほど僕の心はもう残っていない
忙しくして紛らわすけど、それでは埋まらない、応急処置にしかならない
しかもやさしくつつむだけの包帯のようなもの
拙い力で必死に穴を隠すが、隠しきれない
この思いはこうして言葉に残す
心を言葉に移すことで僕はやり過ごす