「何もいらない」4/20
アナタがいれば、それで良い。
遠い日の私は、それを疑わなかった。
それが今はどうだろう。
起こる全ての出来事、
出会いを大切に思ってしまう。
今の私は、何を捨てられるだろう?
『もしも、未来を見れるなら』4/19
見た未来は変えられない
それでも、見たいと思う?
それでも、知りたいと思う?
私は、答える。
「未来なんて知る必要ないよ。
明日を知って、予定を変えるなんてごめんだね」
なるほどね、なら先に謝罪しておくよ
私は、未来を見ちゃったから
「へぇ、予定を変える何かがありましたかぁ?」
うん、今日君とコンビニに来る予定を作った。
これから、車が突っ込んで来るんだよ
何それ、冗談交じりに笑おうと思ったら
体に強い衝撃が走り、視界が暗くなる。
「ごめんね、でも、君を身代わりにしないと
私かもしれない誰かが死んでたから」
『無色の世界』4/18
私は、少し不思議な体質をしている。
具体的には、大人にも子供にも慣れます。
スーツ姿に、メガネをかけた美人モード!
体操服姿に、ランドセルを背負った幼女!
どちらが、本当の自分か分からないですが
大人の私が見る世界には、色がありません。
全てが白黒で描写されていて、
とても、退屈で寂しい。
いつか、子供の姿でも
世界は無色に映るのでしょうか?
それが、少し怖いです。
『桜散る』4/17→『春爛漫』4/10
雨が降りそうだな、窓の外を見て思う。
灰色に覆われて、青が一切見えない。
そんな、空模様
午後からお花見予定なのに憂鬱
まぁ、私は飲み食い遊べればいいんだけど
「ッそうだ!」
ホウキとチリトリを持ち、外へ駆け出す。
そして、集められるだけ桜の花を回収していく。
次に空き教室に接着剤を塗って────
放課後になり、外からは雨音が聞こえてくる。
それに混じって、廊下から足音が聞こえる。
「今日のお花見だけど───」
教室の扉が開き、
何か喋ろうとしてたけど知らん!
私は、集めた桜を教室一杯に撒き散らす!
「見てよ、桜だよ!」
教室一杯に溢れる桜の花を見て、
君は「綺麗だね」笑って言った。
☆
追記 教室の片付けが大変だったのは、
言うまでもない
『届かぬ想い』4/15
↓
『ここではない、どこかで』4/16
大切な人を裏切ってから、
どれだけ、経っただろう。
私の友人は聖女と呼ばれるようになった。
だけど、その正体は『不老不死の化け物』
不治の病を治す奇跡を起こしているが、
実際は、患者を化け物に変えているだけである。
「あの娘が、自分の罪を知ったら、
どんな反応をするんだろう」
自分の無力さか、罪悪感かは分からないが
瞳から、熱いものが溢れていく。
「会いたいよ、神様、、、」
────本音が溢れる。
あの時、友人を見捨てていれば、
あの、邪神がいない世界なら、、、
下らないIfを妄想して、私は眠る。