『神様へ』4/14→『届かぬ想い』4/15
外に出られない。
私は、閉じ込められていた。
真っ白な部屋で、ずっと不自由で
いや、不自由ではないかな?
それは、外を教えてくれる友達がいたから。
私に優しくしてくれる友達がいたから。
「でも、そっか、、、
君は私よりも大切な人が出来たんだね」
信仰が無くなった、私を想う人が0になった。
体がパラパラと崩れていく。
もう二度と会えないけど、
せめて君の幸せを想うよ
「幸せになってね」
『神様へ』4/14
信仰と友情。どっちが大事ですか?
私は、神様が好き。
私だけの、あの優しい神様が大好き。
だけど、あの方は人を蘇生なんて出来ない。
私の友人を救う事は出来ない。
頭の奥で声が響く。
吐き気のする忌々しい声だった。
「あぁ、ソノ子、死んじゃうネ?
私に頼めば救っテ、あげるのにナァ?」
その声の主は邪神だった。
私の友人を殺した人間が信仰する神だった。
でも、私は助けを求めた。
信仰心よりも、友情を選んだ。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
『快晴』4/13
空が青い、空気が澄んでいる。
脚が軽い、世界が広く感じる。
「これが、現実、本物なんだ!」
初めて見る景色は、
本で知るよりずっと綺麗で
何処までも、美しく広かった。
『遠くの空へ』4/12
青い空に、白い雲と
赤い風船が漂っている。
地上を見ると、
少女が空を指差し、泣いていた。
空を漂うと、仲間と出会った。
でも、彼は僕とは違うようだった。
君は、願いを乗せて飛んでいるんだね。
長い旅になるだろうけど頑張れよ。
手紙と一緒に彼方へと飛んでいく
あぁ、僕も誰かの想いを乗せて
飛んでみたかった。
「言葉にできない」4/11
目の前に、料理(?)がある。
匂いは良いのだが、見映えが、、、
調理した本人に目をやると、
食え、と言わんばかりの表情だった。
私は、箸で食べ物(?)を摘まむ。
固形だと思っていたのに、プルプルと震える!?
私は、恐る恐るそれを口に運ぶ。
「あ、、、うん」