セイ72

Open App
4/17/2023, 11:18:38 AM

『桜散る』4/17→『春爛漫』4/10


 雨が降りそうだな、窓の外を見て思う。
 灰色に覆われて、青が一切見えない。
 そんな、空模様
 
 午後からお花見予定なのに憂鬱
 まぁ、私は飲み食い遊べればいいんだけど

 「ッそうだ!」

 ホウキとチリトリを持ち、外へ駆け出す。
 そして、集められるだけ桜の花を回収していく。

 次に空き教室に接着剤を塗って────

 放課後になり、外からは雨音が聞こえてくる。
 それに混じって、廊下から足音が聞こえる。

 「今日のお花見だけど───」
 
 教室の扉が開き、
 何か喋ろうとしてたけど知らん!

 私は、集めた桜を教室一杯に撒き散らす!
 
 「見てよ、桜だよ!」
  
 教室一杯に溢れる桜の花を見て、
 君は「綺麗だね」笑って言った。

          ☆
 追記 教室の片付けが大変だったのは、
    言うまでもない
 

 

4/16/2023, 11:48:36 AM

『届かぬ想い』4/15
   ↓
『ここではない、どこかで』4/16

 大切な人を裏切ってから、
 どれだけ、経っただろう。

 
 私の友人は聖女と呼ばれるようになった。
 だけど、その正体は『不老不死の化け物』

 不治の病を治す奇跡を起こしているが、
 実際は、患者を化け物に変えているだけである。


 「あの娘が、自分の罪を知ったら、
  どんな反応をするんだろう」

 自分の無力さか、罪悪感かは分からないが
 瞳から、熱いものが溢れていく。

 「会いたいよ、神様、、、」

 ────本音が溢れる。
 
 あの時、友人を見捨てていれば、
 あの、邪神がいない世界なら、、、
 
 下らないIfを妄想して、私は眠る。
 
 
 

 
 

4/16/2023, 1:01:50 AM

『神様へ』4/14→『届かぬ想い』4/15

 外に出られない。
 私は、閉じ込められていた。

 真っ白な部屋で、ずっと不自由で
 いや、不自由ではないかな?

 それは、外を教えてくれる友達がいたから。
 私に優しくしてくれる友達がいたから。

 「でも、そっか、、、
  君は私よりも大切な人が出来たんだね」

 信仰が無くなった、私を想う人が0になった。
 体がパラパラと崩れていく。
 
 もう二度と会えないけど、
 せめて君の幸せを想うよ
 
 「幸せになってね」

4/14/2023, 1:30:51 PM

 『神様へ』4/14

 信仰と友情。どっちが大事ですか?

 私は、神様が好き。
 私だけの、あの優しい神様が大好き。
 
 だけど、あの方は人を蘇生なんて出来ない。
 私の友人を救う事は出来ない。

 頭の奥で声が響く。
 吐き気のする忌々しい声だった。

 「あぁ、ソノ子、死んじゃうネ?
  私に頼めば救っテ、あげるのにナァ?」

 その声の主は邪神だった。
 私の友人を殺した人間が信仰する神だった。
 
 でも、私は助けを求めた。
 信仰心よりも、友情を選んだ。

 「ごめんなさい、ごめんなさい」

 

4/13/2023, 10:16:42 AM

『快晴』4/13
 
 空が青い、空気が澄んでいる。
 脚が軽い、世界が広く感じる。

 「これが、現実、本物なんだ!」

 初めて見る景色は、
 本で知るよりずっと綺麗で

 何処までも、美しく広かった。

 

Next