『桜散る』4/17→『春爛漫』4/10
雨が降りそうだな、窓の外を見て思う。
灰色に覆われて、青が一切見えない。
そんな、空模様
午後からお花見予定なのに憂鬱
まぁ、私は飲み食い遊べればいいんだけど
「ッそうだ!」
ホウキとチリトリを持ち、外へ駆け出す。
そして、集められるだけ桜の花を回収していく。
次に空き教室に接着剤を塗って────
放課後になり、外からは雨音が聞こえてくる。
それに混じって、廊下から足音が聞こえる。
「今日のお花見だけど───」
教室の扉が開き、
何か喋ろうとしてたけど知らん!
私は、集めた桜を教室一杯に撒き散らす!
「見てよ、桜だよ!」
教室一杯に溢れる桜の花を見て、
君は「綺麗だね」笑って言った。
☆
追記 教室の片付けが大変だったのは、
言うまでもない
『届かぬ想い』4/15
↓
『ここではない、どこかで』4/16
大切な人を裏切ってから、
どれだけ、経っただろう。
私の友人は聖女と呼ばれるようになった。
だけど、その正体は『不老不死の化け物』
不治の病を治す奇跡を起こしているが、
実際は、患者を化け物に変えているだけである。
「あの娘が、自分の罪を知ったら、
どんな反応をするんだろう」
自分の無力さか、罪悪感かは分からないが
瞳から、熱いものが溢れていく。
「会いたいよ、神様、、、」
────本音が溢れる。
あの時、友人を見捨てていれば、
あの、邪神がいない世界なら、、、
下らないIfを妄想して、私は眠る。
『神様へ』4/14→『届かぬ想い』4/15
外に出られない。
私は、閉じ込められていた。
真っ白な部屋で、ずっと不自由で
いや、不自由ではないかな?
それは、外を教えてくれる友達がいたから。
私に優しくしてくれる友達がいたから。
「でも、そっか、、、
君は私よりも大切な人が出来たんだね」
信仰が無くなった、私を想う人が0になった。
体がパラパラと崩れていく。
もう二度と会えないけど、
せめて君の幸せを想うよ
「幸せになってね」
『神様へ』4/14
信仰と友情。どっちが大事ですか?
私は、神様が好き。
私だけの、あの優しい神様が大好き。
だけど、あの方は人を蘇生なんて出来ない。
私の友人を救う事は出来ない。
頭の奥で声が響く。
吐き気のする忌々しい声だった。
「あぁ、ソノ子、死んじゃうネ?
私に頼めば救っテ、あげるのにナァ?」
その声の主は邪神だった。
私の友人を殺した人間が信仰する神だった。
でも、私は助けを求めた。
信仰心よりも、友情を選んだ。
「ごめんなさい、ごめんなさい」
『快晴』4/13
空が青い、空気が澄んでいる。
脚が軽い、世界が広く感じる。
「これが、現実、本物なんだ!」
初めて見る景色は、
本で知るよりずっと綺麗で
何処までも、美しく広かった。