セイ72

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4/5/2023, 10:57:24 AM

 『星空の下で』4/5

 
 もし、星に手が届いたらのなら
  私は、それを海に投げ入れよう。

 最初は、キラキラと輝いていたけど、
  時期に、暗闇に消えてしまう。
 
 
  波の音だけが聞こえる。


  顔をあげ、空を見る。
  星は降ってこない。


 私は、海に反射する星を手に取った。
  冷たくて、すぐに消えてしまった。


 もし、星に手が届くのなら
  暗く冷たい、海に温もりを与えたい。
 
 


 

4/4/2023, 11:02:26 AM

 「それでいい」4/4

 赤、青、黄色と導線の繋がれた
 デジタル盤の表示が一分を切った。

 「ほ、本当に赤でいいんですね!」

 
 私は、震えた手でニッパーを持ち
 赤色の導線に切り込みをいれる。
 
 パチンッ、心臓の止まる音がする。
 

 デジタル盤の数字が止まって、
 私の時間が動き出す。

 「ふぁぁぁぁ~
  焼き肉行きましょうよ。先輩の奢りで」

 『はいはい、それでいいよ』


 
 
 

4/3/2023, 12:08:34 PM

「一つだけ」4/3
 
  
  世界に一つだけ
  アナタは何を思い浮かべる?

─────────────────────

  それに、形はある? 
  それとも、概念的?


        それは、側にある?
        それとも、存在しないもの?


  それを、大切だと思う?
  それとも、身近なもの?  


        それの、イメージはどんな?
        本当に世界で一つだけ?

 ───────────────────

  それが、君のたった一つの答え
  世界で唯一の、ね?


  あ、複数の答えがでちゃった?
  それとも、何もなかったかな?

  まぁ、うん。気楽にいこうよ




4/2/2023, 12:49:03 PM

 『大切なもの』4/2

  
 思い出を忘れないように、フィルムにした。

 オルゴールのような機械に容れて、
 私の記憶をクルクルと回す。


 「、、、何でこんなゴミあるんだろう?」
  
 
 知らない誰かが映るフィルムを捨てた。

 
 「思い出を残そうとしたのに、
  何で要らない記憶をフィルムにしたんだろう」
 
 
 本当に大事な記憶をフィルムにしよう。
 機械をクルクルと回す。

 

4/1/2023, 11:19:35 AM

『エイプリルフール』4/1


 『今日は、エイプリルフールですね!
  私、誕生日なの!』

 何か、部活の先輩からLINE来た。

 「これ、どっちよ?」


 俺は少し考えて、返信する。

 『誕生日、おめでとうございます
  それと先輩のこと、好きですよ』
 
 『私も好きだよ。チュ』


  ホントにどっちだよ!
  滅びろ、エイプリルフールーーー!!!
 
  
 
 

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