NoName

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1/20/2023, 3:16:16 PM

──海の底。

沈む、沈む。暗い、暗い、奥深く。
静かな場所。誰もいない。何も、ない。
水面に差していた光も暫く前に途絶えた。世界が存在している事すら分からなくなる。本当に自分は少し前までこの世界で人々と同じように生きていたのか。自分の生きてきた記憶さえも曖昧になる孤独感に襲われた。世界に存在しているのはたった今自分ひとりなのではないかと錯覚するほどに。




──君は。君も…そうだったんだろうか。

1/19/2023, 3:42:06 PM

君に会いたくて。

今この文字を打っている。君は今何をしているんだろうか。もうぐっすり寝てるかな。君は早寝早起きだからきっとそうだろう。良い夢を見れていると良い。そしてその夢の話を僕の隣で。

君の話している表情や仕草が頭に浮かぶ。つくづく僕は君にぞっこんだ。ふと漏れる笑い声もこっちを見つめるその瞳も、穏やかな陽だまりのようなその優しい声も。どれもが君たらしめるもので僕の好きなところだ。

あぁ夜が明けるのが待ち遠しい。朝が来るのが怖くなくなったのは君のお陰なんだ。君が隣で話を聞いてくれて、話をしてくれて、そんな内に夜明けが怖くなくなった。本当にありがとう。そんな事も知らず君はすやすやと布団の温もりに包まれているんだろう。
また明日。それをいう相手がいる幸せを噛み締めながら、会いたい君を想って僕も瞼を閉じた。