1000年先も
ある学者は思いました。
「この技術を後世に残さなくては」
学者は一冊の本にまとめ残しました。
ある人は思いました。
「壁に絵を描きたいな」
その人は壁に絵を掘りました。
学者が残した本は戦争や、時が経ち失われました。
壁に描かれた絵は1000年先も残り未来の学者を悩ませました。
1000年先も
「ずっと、ずっと愛してる!!」
そう言って消えていった恋人を待ち続けました。
雨が降る日も風が強い日も何年も、何年も。しかしついぞ現れませんでした。
私は魂になって500年も待ちました。彼への思いが減ることはありません。
それでも空白の時間は辛いものです。
それから諦めて転生して色んな動物になりました。
時には子孫繁栄したりもしました。
浮気じゃありません。本能です。
そうやって500年後、彼を諦めました。
幻覚だったのです。全て。何故そんな事に気づいたか、単純明快神様が哀れに思い教えてくれたのです。
彼を求めさまよった1000年。
でもきっと1000年先も愛しています。
旅路の果て
純粋無垢な自分は旅を始めた。
走って眺めて探索する
次第に泥で汚れて走れなくなる
気づいたら何にも興味は無くてただ歩くだけ
段々と旅を始めたことを後悔する
何も思いつかなくてただただ無心で歩く
この旅に目的なんてないんだから
気づいたら全身汚れて体に纏わりつく。
一歩一歩と歩くがその一歩に痛みを感じる
段々と歩くことすら億劫で
立ち止まりまた進む
旅の目的を考えたってあの頃の輝きは世界に無い
何思ったか、何のためだった全て分からなくなる
それでも今更足を止める事は出来ない。
ただ歩くだけ。
子供だった自分が老人になり
旅路の果てにいきつく。
その時得られたのは旅が終わった不安と安心。
誰のものでもない自分の旅がやっと終わった
逆光
店の中心で女が馬乗りになり俺の首を掴む。
初めて見る顔。
力が入りくぐもった声が勝手に出る
女は非力だが、締めるくらいは出来るんだな…漠然とそう思った。
綺麗なストレートの髪が床に落ちて俺を囲うと少し視界が暗くなる。
燦然とした空間に似合わないほどの周囲のざわめき。
俺の首を掴んだ女は逆光のなか歪んで、酷い顔をしていた
時を結ぶリボン
リボンがある。
引っ張りますか?
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│ はい いいえ │
│ │
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→いいえ
蒼く汚いリボンだ何となく触るのはやめておこう。
その後も特に何々事もなく人生を終えた
→はい
赤く艷やかで魅力的なリボンを引っ張る。
するっとほどけたリボン。
リボンが結んであった木をよく見ると、奥に社がありその木が祀ってあったようだ。
リボンを元に戻す?
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│ はい いいえ │
│ │
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
→はい
なんだか祀って合ったみたいだし戻しておこう。
以前ほど綺麗ではないが括り直した。
艷やかで綺麗なリボンを後に家へ帰る。車に泥を跳ねかけられてり、ガムを踏んだりしたが家へ帰った。
その後、なんだか運がないがそこそこ幸せに人生を終えた
→いいえ
このリボンは魅力的だ盗んでしまうほどに。
それからどんどん不運が続いた。
鳥に糞をかけられたり、小指をタンスにぶつけるのは良い方で道を歩けば車に撥ねられかけたり突風で橋から落ちそうになることが増えた。
神社へお祓いに行く?
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│ はい いいえ │
│ │
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
→いいえ
通学路、リボンがあった山の近くで車道へと飛び出した自分は見る影もないほどになって死んだ
→はい
「こ、これはお前さん何をしたんだ?!!」
神主さんに問い詰められた。
そこで唯一思い当たるリボンと山での出来事を話すと、リボンを見せろと言われた。
なぜだか手放せないリボンは薄汚れてはいたが、綺麗なままだった。
神主さんにリボンを渡す?
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│ はい いいえ │
│ │
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→はい
惜しくもリボンを渡すとその後に入念にお祓いをされた後リボンがあった山へ行きお供え物をした後神主さんの指示で謝罪をした。
神主さんが薄汚れたリボンと新品の綺麗なリボンを元あった木にくくりつけて、もう一度謝罪をした後に帰った。
神主さんにはこっ酷く叱られたがその後は今までの不運が不思議なほど無くなった。
→いいえ
それでもこのリボンが惜しい。お祓いだけしてもらい家へ帰った。しかしとても汚れてしまったリボンは変色してきている。
リボンを洗う?
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│ はい いいえ │
│ │
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→いいえ
リボンを洗うなんて面倒くさい。
机の上へ置いていると空けていた窓からとんで行ってしまった。つい追いかけ2回の窓から落ち、当たりどこが悪く死んでしまった。
→はい
なんだか繊細な生地な気がしたので手洗いてリボンを洗った。すると元の赤色は完全に消え暗い蒼色のリボンになってしまった。
途端にリボンがとても汚く思え、「元の木にくくりつけようと」思った。
もう夕暮れ、山までいけば暗くなるというのに山へ行き木に括り付けた。
「………?あれ身体が動かない。」
何者かに後ろから襲われ死んでしまった。薄汚れたリボンはまた綺麗な真っ赤に染まっている
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???
「おーこれがバッドエンドるーとかぁ…他にも色々ルートあるし、セーブポイントからやり直すかぁ」
時を繋ぐ糸
❈古代ローマ人が着ているような服。
ウィキペディア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%88%E3%83%B3_(%E8%A1%A3%E9%A1%9E
ややセンシティブです
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「教祖様!」
「光栄です教祖様!」
「ありがとうございます、教祖様!!」
❈
薄暗い部屋、キトンのような形をした服を着ている人物が壇上に立った時、密集している人々がざわめき立つ。
深くベールを被っており、口元のみチラリと見えるようになっている。
その人物の背丈、格好から性別が分からなくなっており、不思議な雰囲気を醸し出していた。
ざわめき、半狂乱ともいえるほど興奮している信者と思わしき人々は壇上に立つ人物が手を挙げると瞬く間に静かになった。
信者は一挙手一投足を見逃さないとも言うように注目しており、それを見た教祖と呼ばれる人物は壇上から降り何かを始めるようだ。
「ふむ、君、過去に何か忘れたものがあるね?
この糸をあげよう。
使う時はそうだな…片付けをした後とかがいいかな。
もし使うならこの糸の端をを持って、引っ張ればいいよ。使う時は教えてね。」
そう言って教祖は消えてしまった。何処かへ帰ったわけでもなく、その瞬間にその場から消えてしまった。
また、人々はざわめき立つ。
教祖から糸を貰った女は泣きそうな勢いで糸を大事そうに抱え込んでいる。
さて、教祖から糸を貰った女は帰って早速片付けをした。
隅から隅へとピカピカに、教祖様が片付けをと言ったのだから。
普段しない所から既にきれいな所まで、家中完璧と言えるほどに綺麗にした後、女は満を持して糸を取り出した。
大切にしまっていた糸を机に置き、
「今から頂いた教祖様を使わせていただきます。」
ここにはいない教祖様に向けてそう一言一言をはっきりと宣言をする。
あの会の後幹部の人に聞いていたのだ。
そうして教祖様に言われたとうり糸の端を持つ。その後引っ張ってみる。するとなぜだろう引っ張れるのである。
反対側の糸が独りでに浮き、何処かへ引っ張っているではないか。
女はふわっと身体が浮いたかと思うとは別の場所にいた。
よく見たことがある…あの日親友と別れた道だった。
高校時代、喧嘩の後何処か様子のおかしい友人を置いて帰って二度と会えなくなったあの道だ。
なぜ自分はここにいるんだろう。そう思っても身体が言う事を聞かない。
もしかするとこの体は私のものではないのかも知れない。勝手に動く体の横には当時の私。だからきっとこの体は友人のものだろう。あぁ、ケンカを始めた。だめだ、行くな私っ…もう二度と会えないんだから!
そう言おうと思っても声が口から出ない。
自分が入っている親友の身体からすすり泣く声が聞こえる。親友がどうなったかは詳しくは聞いてない。
亡くなったとだけ。
そう言えばこの日不審者情報が出てたっけな…
突然近くで車が止まったかと思えば黒尽くめの男が出てきた。私は抵抗した。必死にもがいて足掻いて、殴られた。
女の、華奢な友人の体では太刀打ちできなかった。
恐怖で声がまともに出なくて、連れ去られた。
目を覚ますと殴られたせいか頭がくらくらする。
辺りを見回しても森しかなくここがどこだか分からない。
夕方拐われて気絶していたみたいで時間が分からない。
手足はしっかり縛られていて声を出しても誰にも気づかれない山奥、私をさらった蛇たちにおそわれた。
どんなに抵抗しても太刀打ちできなくて、哀れに叫んで泣いて、いずれ抵抗もしなくなった。
どんなに苦しくて怖くて、痛くてもうめき声しか出なくにった。
男たちは一通り私をまわした後、私を痛めつけた。
どんなに従順に振る舞っても殺される事は明白だった。
朝日が昇る。ぼんやりとした意識の中で私は生きていた。とっくに死んだ友人の体。
男たちがバラし運びコンクリートへ、海へ、沈めた。
なんであの時私は友人を置いていったんだろう。
こんな事になるとは、そうはいっても私がいれば狙われなかったはずだ。あぁ…ごめんなさい。
ガラガラガラッ
キトンのような服を着た女性とも男性とも見える風貌の人物が戸を開けた。
異質なほど綺麗な部屋に土足で入り込む。
机の前に座っている女は何かブツブツとつぶやいている。
「ねえ君、どうだった?親友は君が痛みを苦しみを請け負ったおかげで苦しみは無かったと思うよ。」
そう謎の人物が言った後女はこの家は好きにしてくださいとだけ伝え何処かへ出かけて言った。
謎の人物はそれじゃあと遠慮なく家の物を運び出す。
重要な書類、価値のある屏風、全て容赦なくどこかへと運び出す。
侍らせている男へ「ねえこれ似合わない?」と聞く謎の人物の傍ら、女は海へ来ていた。
「ごめんなさい。」
黒い女の子に導かれるように海へと消えた。
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軽い設定
教祖は謎の力によって女の過去と親友の過去を見ていました。
糸(実は教祖の髪の毛)を使って女の金品を奪う、悪いやつなんです。
女は糸を使うとどうなるか知らなかったのでこうなってますが、教祖は分かってて使わせてます。
あと片付けさせてるのは教祖いわく
「汚いとこに入るなんて絶対嫌。あと物探すのも面倒くさいし先に片付け差しとくと楽なんだよね」らしいです