「通り雨」
ザーッと降り、
カラッと上がり空が晴れる。
運が良ければ虹が現れる。
そんな感じ。
傘がない時はカフェに入り、
コーヒーを飲みながら時間を過ごす。
いつもと違う時間の使い方で贅沢気分。
最近はどうも違う。
冷たい風が吹いたと思ったら雷鳴が轟き、
尋常じゃない量の雨が降る。
時間潰しも長時間になる。
もう、通り雨とは言えない。
風情もない。
いつからこうなったのだろう。
「ジャングルジム」
ジャングルジムには鬼ごっこや上まで登れる競争をした思い出がある。
今は遊具で遊ぶこともないけれど、
公園の横を通ると懐かしい。
昔は、青空のもと遊んでいた。
今は、夕暮れの空を眺めるための1番上まで登りたい。
夕焼け展望台。
時間を忘れてゆっくりと。
「夜景」
夜景はとても美しいと思う。
余分なものを隠し、陰影で映し出される光景。
光があたる風景とも全く違う。
全て見える必要がないと教えてくれる。
でもなかなか上手に写真に残せない。
頑張ってみるけど、見たように映せない。
結局、目に焼けつける。
飽きることなく見ていられる不思議。
そして
また夜が来る。
「喪失感」
あまり関わりたくない状況。
精神的にも辛いし、しんどい。
器用じゃないからなかなか抜けられない。
期待しすぎるのを止めれば避けられるのか。
色々考えすぎなければいいのか。
でもそう上手くできない気がする。
そんなことを考えて、
気を揉んでさらに気分が下がる。
楽しいことを頭に浮かべてみる。
よし、大丈夫。
まだしばらくは、その状況から逃げられそう。
「貝殻」
大人になったいまでも、
砂浜で貝殻を拾うことに興味がある。
潮干狩りよりも、やりたい。
気軽にやる機会もないし、
わざわざそのために海にも行かない。
でも海辺をぶらぶら歩きながら、
形も大きさも色も違う貝殻を拾いたい。
大きめの貝殻なら耳にあてたら、
海の音がするかもしれない。
小さなピンク色の貝殻なら丁寧に砂を落とし、
部屋に飾ってもいい。
そんなことを考えながら、
今日も満員電車で揺られている。