明日もしあなたに会えるのなら、チョコレートナッツのパウンドケーキをもって。
明日がもし雨ならば君の家のリビングの白い椅子に座り。
明日世界が終わるとするなら僕は、君にキスするために世界の時間を遅らせて。
八つの目が開くなら僕は剣をもつ。
花が咲くのなら酒を。
祈りをもって星が瞬いた。
それはひとつ天の川のせせらぎ。
雷鳴が鳴るならば、裸足でカケル。
小石が肉を割く。花びらに空が孕む。
命をまっていた。まだ名の咲かぬ主へに。
夢でさざめいた。白兎の波が繰り返して、
繰り返して。
若葉の季節、黄色い陽光。
白い花弁か、ゆすらかな風の道みぜ。
あ、お前を待ってたんだ。
いのちのかげろう
白い雷光。
・約束
お星さま おねがい
一度だけ 地球に生まれてみたい
お星さま おねがい
ぼくはどうしたらいいですか。
ぼくはどうしたら
お星さま お願いします
お願いします
お願いします
お願いします
お星さま お願いします
お星さま
どうか
どうか
・星に願って
いつか、少しだけ、触れてみたいと思ってた。
華奢な肩のその人間の背中に。
こんな気持ち悪いこと言えないけど、
驚いたきみが僕の手が冷たいことを叱って
ぎゅっと握ってくれることを、少しだけ夢見た。
もし、君に羽があれば。驚かせずその背に触れられるのだろうか。
君と僕に、もし、羽が生えても。
僕は君の手の、その温もりに驚きたい。
君と僕に羽が生える前に、
僕は君を驚かせておきたい。この手の冷たさで。
・君の背中
信じてつないだ僕らの縁に
信じてさよならを、今、ふさわしく。
愛していること覚えておいてね。
貴方の弱さを願うその私を、
貴方の涙を祈るその私をどうか
愛していてほしい。
たったひとつでも私と共にあった
こもれびを胸に。
・バイバイ
そんなことで許せたらどれほどだったか、私はどこでくじかれたのか。
あなたの笑顔を思い出した。今では酷く憎く、世界でいちばん嫌いなものだ。あなたが今ものんきに笑っていることはこの世界の恥ずべき部分で、私はもう、何ひとつ思い出せない。あなたの笑顔が好きだった日は、もう、私の中から完全になくなってしまったよ。
傷付いた顔をするなら容赦はしない。私はあなたが嫌いだ。きっともう絶対に許せない人だ。
なぜ許せないのか、たまに思い出せなくなる。
そして考える。
あなたが笑った日の私の事、
・ありがとう、ごめんね