そんなことで許せたらどれほどだったか、私はどこでくじかれたのか。
あなたの笑顔を思い出した。今では酷く憎く、世界でいちばん嫌いなものだ。あなたが今ものんきに笑っていることはこの世界の恥ずべき部分で、私はもう、何ひとつ思い出せない。あなたの笑顔が好きだった日は、もう、私の中から完全になくなってしまったよ。
傷付いた顔をするなら容赦はしない。私はあなたが嫌いだ。きっともう絶対に許せない人だ。
なぜ許せないのか、たまに思い出せなくなる。
そして考える。
あなたが笑った日の私の事、
・ありがとう、ごめんね
俺は、地に足をつけて生きている。
毎日の一歩をありがたく、踏みしめ、
歩いている。いつも、満たされ
ている。緑が鮮明に有る日々に
そよ風が、吹き。グレーの地面に
足をつけ、自分の革靴を思い
浮かべる。幸福。これ以外に無い!
昼食はカレーが食べたい。俺は
カレーが、大好き。ふふふ。
信号待ちで自分の革靴を見る。
ピカピカだ、今日もかっこいいよ。
これが幸せ。俺はなんて頑張ったんだろう。
青信号。カレーのことで頭がいっ
ぱいだ。ふふ、嬉しい。
嬉しいんだあ、毎日が。いつも、俺は。
楽しい明るい日々。穏やかな部屋。
いつ終わっても幸福な
毎日を、俺はいつま
でも
続けていたい。 微笑む、
カレーの匂い。
・夢と現実
俺に言ってくれよ
・泣かないで
「やだ、やだやだ」
何があなたを殺したんですか。
私のせい?ねえ、私のせいにしたい?
ほんとうに嫌いになっちゃうよ。
あなたを愛してるのに。
あなたは私を人殺しにするんだ。
なっちゃった、なっちゃったねえねえねえなんで。なんで。なんでなんで。わたし、私。
暗い部屋で煙草の匂い。
私、あなたの煙草の匂いにだけ慣れた。
ほかは嫌い、全部嫌い。きもいしくさい。
あなただけが許せる。あなただけを愛してる。
晴れた日は頭が痛くなる。
私半袖は着たくない。あなたもそうでしょ。
ねえ、色違いで買おうよ。
私が買うから。ねぇ、いやだ?
好き
すきすきすきすきすき。すき!ぎゅーってして、
ぎゅー ギシ
そんなこと望んでない。
なんで死んだんだよ、クソ野郎。
私を置いてった。
私を置いてった。
私を置いてった。
ゴミ。
きもいしくさい。
好きなのに。なんなの。
・終わらせないで
きらきら光るお前の髪を全部ちぎってみたい。束になったお前の髪がどんどん俺からこぼれていって勿体なくなりたい。きらきら光るお前を見ている。そんな事はしない。お前が死んでもそんな事は出来ない。
笑うお前は可愛いよ。いつも俺は温かく思う。
お前を見ていると太陽の心地がわかる。お前の振り撒く愛嬌は、森から抜けたときの最大の眩しさが、ずっと続くようなものと似ていると思う。
どこにいたってお前のこもれ日を思い出せば歩ける。夜の中に居ても俺は、俺はお前の陽射しを目指している。
・太陽の下で