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1/11/2024, 11:01:37 AM

君がいるから平気だった。

コートのポッケにふざけて手を入れて

その中で手を握るのが好きだった。

2人共冷え性だから全然温まらなくて

鼻をすすりながら一緒に歩いた。


君と最後の日、改札前で握手をした。

君の鼻は赤くなっていた。

お互いの心は決まっていて、

なのに、君の柔らかくてちょっと冷たい指先から

そんな思い出がこぼれだしてしまったんだ。

#寒さが身に染みて

1/8/2024, 12:33:59 PM



#色とりどり

1/4/2024, 12:47:16 PM

味噌汁なのかもしれない。

もっと詳しくいえば、赤味噌のしじみ汁だ。

「好きな食べものは?」と問われても登場しない。

「食べたいものは?」と問われると浮気してしまう。

だけど、ひとたび食卓に登場すると、

心の隅々までにいきわたる。

「ああ、帰ってきた」と思える。

漁港で生まれ育った猫は一生魚を好み、

肉屋の看板猫は一生肉を食べる。

私も一緒なのかもしれない。

なんの変哲もない、

レトルトの味噌汁が深い幸せに繋がっている。

#幸せとは

1/3/2024, 12:27:56 PM

AM2:00

年に一度の音楽番組も
ぬくい布団も投げ出した。

窓の外は暗闇が深くて、
おにぎりは胃もたれしてしまう。

ニュース番組には知らないキャスター。
今更になって荷物を全部取り出して確認する。

そのうちエンジン音がして
雪道へ出発した。

恐ろしい森の入口
謎の野生生物
星の降る階段

「ダンジョンみたいだね」と笑った。

新しい西暦を雪に書き込む

興奮と眠気で喋ったり喋らなかったりしながら、
街を見下ろした。

吹き付ける風に足や耳が取れそうだ。

だが誰一人、不満を口にしなかった。

暗闇に赤い筋が灯る。
ゆっくりだけど早い。
私達とは違う時間の進み方だ。

ただ、なすがままに私は万歳をし、
オレンジ色に包まれていった。

#日の出

1/2/2024, 12:32:04 PM

夕暮れ時から準備を始める。

枝や松ぼっくりをかじかんだ手で
拾い集めるのだ。

そして、アルコール度数の強いお酒を
ガラス製のグラスに入れる。

おつまみは、なるべくオヤジ臭いものがいい。

マッチを擦る。

グラス越しに赤い影が差すのだろう。

揺らめきを見つめながら、
背伸びをしてふっと微笑むのだ。

#今年の抱負

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