10/23/2023, 11:49:19 AM
あの日からずっとぼーっとしている。
数日前、雲よりも高いところで
今までにない体験をした。
だけど、今は田舎の
自動で開かないドアの電車で
田んぼの中を通学している。
車窓をただただ、ぼーっと見ていた。
向かいの乗客もいぶかしげに窓の外をちらと見た。
#どこまでも続く青い空
10/20/2023, 11:14:23 AM
始まりはいつも暗雲。
引き返そうか進もうか迷ってしまう。
でも、奇跡を信じたくて足を踏み入れる
どしゃぶりでも雷でも
足をすべらせても
私は息を切らして進む
虹が出る瞬間を待っている
#始まりはいつも
10/18/2023, 11:01:40 AM
衣替えをし忘れた。
いい天気で油断をした。
涼しい風が余裕げに吹き抜ける。
ささくれ始めた手を擦り合わせた。
#秋晴れ
10/13/2023, 11:45:48 AM
子供の頃は、だまされやすい奴だった。
ぬいぐるみは大事にしていたら、いつか喋ると思って短冊に願い事までしていたし、
Tシャツのプリントが夜な夜な動き出すと言われたら、毎日ポーズが変化してないかを確認した。
鈴の音が聞こえると言われたら、わくわくしてサンタを待った。
書いてるだけでも恥ずかしい。
でもファンタジーの中に生きていたからこそ、
驚きと感動が多かった。
夜のお風呂の妖怪が心の底から怖かった。
マジックが本当の魔法だと思った。
今じゃ感じられない感情だ。
子供のように戻れたら、
毎日に発見がたくさんあるんだろう。
#子供のように
10/10/2023, 10:21:02 AM
暗い車内。
後ろから抱きしめられた。
「俺達、将来どうなってるのかな」って。
彼が望んでいるものは分かってた。
彼にずっと惹かれていた。
嬉しかった。
だけど、彼が好きなのは
必死に取り繕ってる自分だと気づいてた。
彼の人生をまるごと飲み込む覚悟が決まらないまま、
痛くて仕方なかった。
「わかんないや」
いつも彼がそうするように、はぐらかした。
トランクの暗さに感謝した。
#涙の理由