さよならを言う前にありがとうと言っていたなら
もう少し前向きに離れられたかもしれない。
「さよならを言う前に」
今年の夏も暑い。盆を過ぎても、暑さが和らぐのは
まだ先の話のようだ。
青い空に浮かぶ白い雲と、降り注ぐ厳しい日差し。
そんな空が恨めしい。せめて曇り空になってくれないかなと思う。
よく猛暑を伝えるニュースで、カメラが太陽をとらえた映像が出るけれど、そんな真正面から撮らなくても…と、あまりの眩しさにいつも目をそらしてしまう。
真っ白すぎて何も見えない。そんな空が私は苦手だ。
「空模様」
鏡。1日に何回見るだろう。
化粧をしているとき。髪をセットしているとき。
昔に買ったドレッサーを今も使っている。
長く使っているものだ。手鏡も持っている。
男女ともに必需品だな。身だしなみは、大切だもんね。
「鏡」
捨てられないもの…数冊の本がある。
買ったのは、小学生、中学生のとき。かなり昔の話だ。
当時読んでいたのは、もっぱら小説だった。大人になって、何故か架空の物語が苦手になった。そう
いう意味でも、これらは大切なものだ。
色の変わったページ。それは一緒に過ごした長い
年月を物語っている。
これからも、きっと本棚のその位置にいる。そして、ふと気が向いて読み返すことがあったら、また同じ箇所で感動したり泣いたりするのだろう。
「いつまでも捨てられないもの」
誇らしく思っていること。何かあるだろうか。
思い浮かばないところを見ると、自分はそれを
持っていないということなんだろう。
自信の無さや劣等感があることが関係している
んじゃないかと思う。
昔観たテレビ番組を思い出した。
酔っ払いを乗せたタクシーの運転手が、この仕事を好きなのか、みたいに言われて、「好きだよ。誇り
を持ってやってるよ。」と答えていた。
仕事が誇り、という人はたくさんいると思う。それは私でも理解できる。
けれど、分からない。誇りってなんだろう。
それを持って前を向いて進んでいる人たち。私は、
彼らのようには歩けない。
「誇らしさ」