いろんなことがあった。
それなりに、いろんな経験をしてきた。
正しい選択もしたが、選択を誤ったために
後悔するはめになったこともあった。
でも、それも含めて今の自分がいる。
失敗や後悔や落胆はしたくないけれど、
それらが勉強となり、人は成長していくのだろう。
先日読んだ本の中に、「やり直したいと思っても
絶対にできません」という文章があった。
おそらくこれからも選択を誤ることはあると思う。
それでも、「良い経験になった」と前向きに
捉えられるような生き方ができたらいい、と
思った。
「たとえ間違いだったとしても」
雨粒が傘を弾く音が好きだ。
軽やかに傘の上でバウントし、水の玉となって
滑り落ちていく。
ポツポツ、ポトポト。
どんよりとした空に、雨粒が音をたてる。
ポトポト、ポットン。
ほら、また雨が水の玉になった。
「雫」
「あなたがいれば、何もいらない」
ドラマや映画の世界じゃん、と思っていたけど
思い返してみると、片思いしていた時って、
そういう気持ちになっていたんじゃ
ないだろうか。
その存在で、自分の中がいっぱいに
なっていたもの。
「何もいらない」
はなから、「当たり前ながら、見られるもの
ではない」と思っているので、これがこうなら…
と想像することも無い。
その根底には、「不安」があるのだろう。
将来。悩み。身体。この先どうなっていくのか
それが分からないから、仮の話でも楽しく想像
することができないのだ。
どんなに考えても願っても手は届かない。だから
見たいとは思わない。夢が無い、と言われれば
それまで。
それでも強いて言うとするなら、翌日の天気なら
知りたいものだな。
「もしも未来を見れるなら」
あの人との時間は、色を失った。
もう輝くことも鮮やかさも無い。
でも、それでいい。
過ぎ去った時間は、遠い昔になる。
思い返しても、もう戻っては来ない。
「無色の世界」