きちんと聞けばよかった。
あなたの本音を聞けばよかった。
もう会うことは無いと、何となく思っている
んだろうことを、きちんと確かめればよかった。
今さら思ってみても、もう遅い。
この気持ちは、時間が経っても、
ずっと抱えていくんだろう。
もう届かないのなら、
自分の中から消えてしまえばいいのに。
「届かぬ想い」
昔、「どんな願い事でも叶えてくれる」と
評判のお寺に行ったことがある。
当時、縁を繋ぎたいと思っていた人がいて、
お参りしたら、めでたく繋ぐことができた。
その縁は、季節が巡ったのち、残念ながら
切れてしまったのだけど、
本当に叶ったことに「すごい」と感激した。
偶然だとか、たまたまだとか、そういう風に
言う人もいると思うけど、
お参りしたから、と素直に信じたい。
神様。
いつもたくさんの願い事を抱えて
大変だと思いますが、
どうか皆を幸せにしてあげて下さい。
「神様ヘ」
あなたと会っているときは、
心が晴れていたよ。
あなたに傷つけられたときは、
心が泣いていた。
できたら、いつも晴れた心でいたかったな。
どこまでも広がる晴れた空。
陰り一つの無い、青い空。
「快晴」
学生の頃、ある日、空に心を奪われた事がある。
真っ青で、雲ひとつ無い空だった。
なんて広くて青いんだろう。
その頃の私は、いろんな事を悩んでいた。
だけど、その空を見た時、一瞬悩みを忘れた。
そのくらい綺麗だった。
その時の感覚を、朧げながら覚えている。
遠くまで鮮やかな青が続いていた。
「遠くの空へ」
「また連絡するよ、って、いつ?」
そう聞けば良かった。
そうしたら、自然と離れたとしても、後々
モヤモヤを抱えることもなかったのに。
もう一緒にいなくなった人。
もう言葉にすることはできない。
「言葉にできない」