「今と変わらない生活をしてますよ」
と送ってきそう。
何にも変らない毎日。
平々凡々と過ごしている感じがする。
そして、読んで「やっぱりね。」と思って
いる気がする。
何も変らないと言ったけど、
「通院はもう終わったよ」とかだったら
嬉しいかな。
そして、変らない生活をしているという事は、
大きな病気や事故やケガとかをしていないと
いう事だ。
そういう手紙だったら欲しいと思う。
にしても、10年って長いな。
何かが起こるとしたって想像できないな。
「10年後の私から届いた手紙」
私はチョコレートが大好きなので、
「こっちが、もらいたいくらいだわー。」と
軽口をたたいたりするのだけど、
もらう側の男性は、どんな思いで14日を
過ごすのだろう。
無意識をよそおいつつも、やっぱり気に
してる?パートナーがいる人でもドキドキ
する?
昔、店でチョコを選ぶ時は、これは、かわい
過ぎ、これは子どもっぽい、とか、結構な時間
をかけていた。
チョコ好きの私なのに、ついでに自分の分も
買おうとは、不思議と思わなかった。
それだけ真剣だった。
しばらく、あげたいと思う人は現れていない。
まあ良いか、と思いつつ、おやつに普通の
チョコを買った。明日になったら、店に置いて
ある商品は、どうなるのかな?
「バレンタイン」
1日のうちに、待つ、待たせる、って、どの
くらいあるんだろう?
仕事の時間を待つ。診察の順番を待つ。人との
約束で、先に着いた相手を待たせる。
結構、細かいのがあるのでは、と思う。
私は、「待たせる」のは嫌なタイプだ。事情が
ある時は仕方ないのだが、そうでなければ、約束
の時間は守るし、相手の待つ時間は、極力短く
するようにしている。もしくは、遅れる時は、
必ず連絡を入れている。
なぜなら、相手に心配させたくないからだ。
私が待つ立場なら、遅れる時は、連絡が欲しい
と思っている。
ちょっと相手に強要しているっぽい?
先の寒波で大雪になった時、親戚の子どもを
学校に車で送ってほしい、と連絡があった。
「○○時出発なら、その少し前に行くから
待ってて。」
当たり前のように、時間厳守で迎えに行った。
遅刻しないように、というのももちろんだけど
滅多に無い経験だったので、新鮮に思えて、
ちょっと気合が入ってしまったのだ。
家に着いて、さほど待たず、相手が出てきた。
無事に学校に到着した。
なかなかの気持ち良い朝だった。
「待ってて」
会うのを楽しみにしていたよ。
いつも優しくしてくれて嬉しいよ。
もう少し、一緒にいたいな。
今思えば、そういう事を、
きちんと、面と向かって言ってなかった
気がする。
一緒にいることに夢中で、
それをあまり言葉にはしていなかった
ように思う。
向き合って、ちゃんと伝えていたなら、
あの人は喜んだかもしれない。
嬉しかったかもしれない。
あの人の気持ちはじゅうぶん伝わっていたのに
私はおそらく、気持ちを返すことは
していなかった。
伝えていたなら…。
もう過ぎたことだ。
「伝えたい」
ここは、心地いい空間だ。
隣に大切な人がいる。
一緒に笑ってくれる。寄り添ってくれる。
この場所は、暖かくて大切な場所だ。
いつでも手が届くと思っていた。
いつからか、「この場所」は「あの場所」に
なっていた。
あの場所は、もう遠くにいった場所。
手を伸ばしても、もう届かない場所。
どんな思い出があったのかさえ、はっきりと
思い出せない。
あの場所で、ずっと一緒に過ごしていける
んだと思っていた。
「この場所で」