クリスマスが来るたび
皆が寝静まると胸が苦しくなる
年甲斐もなくサンタさんに
切実に願うの
タイムマシンが欲しいと。
がむしゃらに誰かを愛してた頃の
自分に会いたい
ただそばで見るだけでいい
愛した人と向き合って
自分と向き合って
生きてる姿をもう一度だけ
そんな風に こんな私も生きてきたんだって
今の私は 仮面を被った
ただの主婦
向き合う事もなく
過去に悔やみ
ぶつからないよう
うまくやる
これでいいやなんて諦め癖
どこで覚えちゃったんだろ
本当の私は甘えん坊で
向き合って ぶつかり合ったり
涙流したって気持ち伝えたり
沢山色んな経験をしたいのに
結婚してから そんな事から逃げてたみたい。
そんな事を思いながら
また昔を思い出すの。
いつからか安全な場所にしか
居られなくなって 保険をかけるような生き方
あの頃の自分が本当の自分だったのか
今の自分が本当の自分だったのか
何もわからないで今日がまた終わる
このままずっと続くと疑う事もしなかった日々
2人で一緒に居たからこそ
永遠と言う事を良くも悪くも考えもしなかった。
離れてしまえば意味のない夢や約束は沢山作ったけど
永遠に叶わなくなるなんて
けれど胸の中に居るあんたに今でも支えられてる。
だってね?
あんたの暖かさは永遠に続くんだと思うの。
あれから何十年経つけど
あの頃ただ街中に流れていた誰かの音楽が聴こえるだけで
昨日の事のように匂いや感情を思い出すの。
肌で感じる季節の匂いや気温 音が
暖かいあんたに包まれていた日々を思い出させる。
ふとした事でベランダに出たら
この夜風がまた私をあの頃へと戻すから
今日もまた涙が溢れた。
何かの罰なのかなと責めてしまうくらい
時間は過ぎてきたのに
きっとこうして永遠に続くんだろう
人は皆永遠を探す旅に出かける
永遠と言うものを信じて嘆いても、
捕まえたりは出来ない儚いもの
懐かしい歌が流れた。
どうして当時を思い出すのだろう
桜が咲き始めると出会った日を思い出す
海を見れば一緒に笑い合ったなと思い出し
花火が上がれば祭りを思い出させる
キンモクセイの匂いが妙に懐かしくて
雪が降ったらクリスマスやカウントダウン
一緒に過ごした日々が
頭の中をグルグルまわる。
切なくなって空を見上げてみると
やっぱり君と見た星空がいた
あたしは今だに
一年中 あんたの事ばかりだ
この長い一本道で
最初から決まってたなんてゆう
諦め文句の妥協はしたくない。
選んだのも自分
人は必ず別れ道に立つ
その別れ道を自分の足で歩いてきたの
人は悔やむ時
必ず選ばなかった道を嘆く
けどその先の合流地点は必ず一本に繋がる
誰かと手を繋いで歩むよりも
誰かと同じ方向を向いて歩いていたい。
目指す場所は皆同じだと思うから。
こんな静かな夜は何故か寂しい
生きてさえいれば朝は必ず来る。
朝がこれば また変わりない毎日を過ごす。
人に悟られぬよう 笑顔を作る
昨日泣き崩れた姿を知ってるのはたった一つ光り輝く月だけ。
でも何故だろう
こんなに輝いてるのに
滲んでよく見えないの。