8月31日、午後5時
仕事にはプライドがあった
適当にしちゃだめだと思っている
お金を貰っているなら尚更、真剣に取り組むべきだ
それは誰かのお金で私はそのお金で成り立っている
大切にするべきもののはずなんだ
[心の中の風景は]
それは見えないものであり、隠すものである
白も黒も紙一重 誰にでもあるそうな
見せても変わらないなら、もういい
誰も本当のものなど見えなくても生きていくさ
[終わらない夏]
「ァ゙ー暑っ」
最近は日がずっと高く夜が更けるのも遅い
暑いし日焼け止めはベタベタするし
「あー、ほんと最悪...」
そんな毎日だった
君の訃報をしるまでは
「は、?」
全校集会での先生からの言葉が理解できなかった
頭をガツンと殴られたように耳がキーンとする
(ぇ、は?なんでなんでなんで...、?!)
頭の中がぐちゃぐちゃになる
周りを見れば泣いてる人、くすくすと笑っている人
体調を崩す人もたくさんいた。でもその中でなんにも思ってない人が多数だった。
[ミーンミンミンミン]
蝉の声が遠くに聞こえる夏、私は親友を失った
その日はひとりで帰った
「今日も暑いね笑」
声が聞こえた気がした、隣を見てもいないのに
彼女の声が鮮明で今が夢みたいな
そう、悪い夢なんだこれは
だから!、彼女の家に行けばきっといるはずなんだ!!
[ピンポーン]
私はドキドキしながらインターホンを鳴らす
(出て出て!)
扉が開くと、目を赤くしたおばさんがでた
ちょうど今日葬式から帰ってきたという
彼女の部屋は片付いていて、遺影が置かれていた
その時、私は初めて涙を流した
(あ、もういないんだ)
それから私はこの夏になると時々、彼女の声が聞こえる
「まじで、暑いね笑」
「うん、そうだね...今は少し寒いかな」
この夏は繰り返し、そして終わらない
<Special day>
今日は自分のために時間を使う
好きな物を食べて
好きな場所で好きなことをしよう
なんでもいい
例えば本屋に行ってもいい
いつもの道を写真に収めてもいい
何でもない日を自分のために
自分をいたわるために使うこと
もちろん、ずっと寝ててもいい
君がしたいことをする日にしよう
自分を大切にしてあげて、君は君しかいないから
代わりなんていないんだよ
〈夢見る少女のように〉
(あー可愛くない)
そう、鏡を見る度に思う
街中では可愛くてスラッとした人ばっかり
顔はメイクでキメててかっこいい
(いいなぁ、私もあんな風になれたら)
可愛い服だって、スカートもオシャレなアクセサリーも
(似合う女になりたい)
人目も気にしなくてもいいように
店で見た可愛いアクセサリー
(キラキラしてて可愛い、欲しいなぁ)
でもお金ないし...似合わないし
バイトしてるのに何故こんなにも金欠なのか...
昔から光り物が好きな私は憧れていた
「可愛い物」「綺麗な物」「かっこいい」「素敵」
人でもそうだ、輝いている人が好きで見とれてしまう
「あの人のようになれたなら、私も」