冬休み
一緒になにかする相手が居ないから
1人で液晶と向き合って過ごす。
こんな毎日だ
いつからだろうこんなにもつまらない休みになったのは
終わらせないで
カーテンの隙間から消えそうな、薄暗いような光が漏れ出ている
最近は太陽が昇るのが遅くなってきたお陰でまた眠りにつきたくなる。今日だけでも良いから学校にも行かないで君の心地よい体温に包まれていたい。
窓から目を逸らし自分の腕を見る、良かったまだ遅刻する時間では無い
もう少し、このままで良いかな。君がいつも私より早く起きているせいで君の寝顔を見れる機会も少ないのだから少しくらい許してくれよ。
「ぅん…おい、時間は大丈夫なのか」
「え、あ!お、起きたんだ!時間?」
急いで腕時計を見て確認すると先程見てから1時間経っていた。(私も少しだけ寝ていたようだ…)
「大丈夫…じゃないよやばい早く準備しなきゃ」
私はすぐ布団から出て着替え等を始めた
「そういえば、君なんで今日はまだ布団から出ていないんだい?」
今日は学校がある日なのにも関わらず君は眠たそうに布団に篭っている
「あー、ちょっとな…お前の慌ててる顔に、みとれてたわ……やっぱかわいいなお前」
「は?」
「ん?」
何、今可愛いって言った?!みとれてただって?!君の方が可愛すぎやしませんかね?!?!?!
「…怒こったのか、すまない、とりあえずその顔は辞めてくれないか、綺麗な顔が……「も、もう良いから!!早く起きてください!」
遅刻しても知らないですから!!
「おい、顔が真っ赤だから顔洗ってから行けよ」
「君のせいですからね!!!行ってきます!君は後から遅刻でもしてくれば良いんです」
バタンッ
……行っちまった、
でもこんな日常が終わらないで続くといいな、
ふと、そんなことを思った。
落ちていく
あぁ、君のその希望に満ちた心は澄んでいて美しい。どんな困難があろうとも立ち上がり必ず希望を持って進み続ける。
君のいつも目には光が写っていた
いつしか私はあの表情を壊したいと思うようになった
あのキラキラした目、いつも笑っている口、いい事があると嬉しそうにつり上がる眉毛、いつも明るく大きな声…ぐちゃぐちゃに壊したい!!!!
希望が何も無くなったらどんな表情をするのかなあ、君の目から光が消えたら何色なんだろう、怯えきって自慢の声も震えて小さくなるかな?
あ!私だけが希望になったらどうなるのかな執着してくるだろうなぁ…私だけは君を裏切らないと思い込ませ、その後に君をドン底に落とせば良い表情が見れるかもしれない!何故?って混乱するだろうなぁ、理由を1人で探し続けるだろうなぁ、君には考えられない理由だろうけどね
助けてとか許しを乞う姿も見られるのかな?
あぁ!!今すぐ見たい君の堕落した姿
夫婦
恋人から結婚して夫婦になった
そしたら急に彼が優しくなった
結婚したら人は変わるんだね。
私はそんな彼なんて望んでないのに
眠りにつく前に
部屋に差し込む眩しい街灯の光
今日もまた家の中に引きこもって外に出ない生活をしている
いつも家にいたあの人はもういないから今日も1人2人用の余分に広いベッドにうつ伏せで倒れ込む
あの人が居なくなり1年経った今
未だに頭では理解出来ているのに、まだ心が追いつかない。
毎日、眠りにつく前にあの人の姿が脳裏に浮かぶ。声はもう思い出せない、一緒に写真や動画を撮っておけば良かったなとかなんで俺じゃなかったのかなとかを考えながら眠りにつく
家族にはもっといい人がいるとか他の人を探してみてもいいんじゃないかって言われるけれど誰といてもあの人を重ねてしまう。
そんなの申し訳ないし正直愛せる気がしない
だからずっと1人でいる方が良い
こんな俺を大切にしてくれるのはあの人だけで良かったのにな……