詠み人知らず

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7/3/2024, 9:39:26 AM

太陽が人類を殺しにかかっている

意地張ってる場合じゃない

日傘はさしたほうがいい

◼️日差し

7/2/2024, 9:55:37 AM

わからない

私をいつも悩ます

どうしたらこのシーンの意図を

最大限に伝えられるのだろう

私はこれから真っ白なキャンバスに

自分の思考を余さず乗せきらないといけない

フレーミング、アングル、陰影、色彩、構図

その全てが最高の条件で一致してほしい

苦しい

傑作は頭の中にあるのに

吐き出した瞬間に駄作に変わる

フレームの中に収まった一枚の絵

覗き込むと浮かび上がるワタシの情熱と怨念と祈り

◼️窓越しに見えるのは

7/1/2024, 9:47:15 AM

死が二人を隔てても

次に生まれてくる場所が

どんなに遠く離れていても

大丈夫

ちゃんと繋がってる

必ず出会える

この小指の先に伸びる糸を

見ることはできないけれど

ある日唐突に、何の前触れもなく

あぁ、やっぱりここに繋がっていたんだね、と

気付く日が来るのでしょう

その日まで短いお別れ

運命の人

◼️赤い糸

6/29/2024, 3:44:06 PM

夏の絵を描いて。

朝顔、向日葵、百日紅

縁側の風鈴、灼ける瓦屋根の家々

庭に出したビニールプール

白いワンピース、麦わら帽子、子供サンダル

水飛沫、笑う君

なんでもいいよ。

とにかく彩度を右に右に、一番右に。

背景にはいつも

真っ青な空と

天に向かって聳え立つ巨大な白雲

チカチカする夏の色彩を抱いても

調和してくれるから安心して。

◼️入道雲

6/29/2024, 8:12:07 AM

入道雲を背にして

笑いながらこちらを振り返る君の

笑顔をずっと探してる

夏の初めに予定を立てようと

懐かしい二つ折りの予定表を

弟から奪ったのだと

悪びれもなく広げる君

僕にはそのコピー

その夏ふたりは同じ時間を共有するつもりだった

花火大会の浴衣の匂いにソワソワしたり

突然の雨に呆然としたり

間に合わなかったバスを大声で追いかけたり

川沿いの蝉の煩い木陰で無為に時間を潰したり

チョココーヒー味のアイスを分け合ったり

そのすべてのシーンに君はいないけど

どこまでも続きそうな農道の蜃気楼の先に

やっぱり僕は

君の幻影を見る

◼️夏

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