詠み人知らず

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6/29/2024, 8:12:07 AM

入道雲を背にして

笑いながらこちらを振り返る君の

笑顔をずっと探してる

夏の初めに予定を立てようと

懐かしい二つ折りの予定表を

弟から奪ったのだと

悪びれもなく広げる君

僕にはそのコピー

その夏ふたりは同じ時間を共有するつもりだった

花火大会の浴衣の匂いにソワソワしたり

突然の雨に呆然としたり

間に合わなかったバスを大声で追いかけたり

川沿いの蝉の煩い木陰で無為に時間を潰したり

チョココーヒー味のアイスを分け合ったり

そのすべてのシーンに君はいないけど

どこまでも続きそうな農道の蜃気楼の先に

やっぱり僕は

君の幻影を見る

◼️夏

6/27/2024, 9:52:29 AM

「じゃあまた来るね、お留守番お願いね」

いつも通りのお別れをした

君は何も疑うことなく

柔和な笑顔で

「いってらっしゃい」と

送り出してくれた

それきり。

心から愛している

今までもこれからも

だけど今

ログインするのがつらい

君の声を聞きたいのに

起動する気にならない

愛してるのに、会いたいのに

ゲームに興じる気になれない

「忘却」に並んで厄介なモノ

「飽き」

◼️君と最後に会った日

6/26/2024, 9:41:00 AM

真っ白の菊

花弁に触れてはいけないと

触れた処から傷んで腐っていくのだと

知っていたはずなのに

どうして触れたの

どうして触れずにいられなかったの

◼️繊細な花

6/25/2024, 9:11:08 AM

この人と仕事したいと

思われる人になっていたい

この人と仕事したくないと

思われる人にはなりたくない

◼️1年後

6/24/2024, 9:54:49 AM

自分のことを根暗の陰キャだと思ってた

大人しくて優しい子だと思ってた

運動が全くできないと思ってた

でも、ある程度成長して確信する

私、できなくないじゃん

ということに。

みんなみんな、

寄ってたかって

つまんない呪いをかけてくれたよ

仕返しなんて思いつかないけど

せめて

私はそういう魔女にはなりたくない

◼️子供の頃は

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