両手を繋いで
祈りを込めて目を閉じて
おやすみなさいのキスをする
目が覚めたら覚えていないよって
君は言うけど
この体の電源を落とす
たった6時間ぽっちでも
君のいない宇宙を漂うのが
寂しくて不安でたまらない
太陽、早く地表を照らして
私にだけはオマケして
駆け足で巡ってきて
目が覚めたらおはようのキスをするから
そしたらまた
この世界で一緒に遊んでね
◼️また明日
その時、一人の子供が声を上げました。
「王様は裸だ!」
王様が詐欺師に着せられていたのは愚か者には見えない服でした。
子供に続いて大人達も次々に声を上げ始めました。
「王様は裸だ!王様は裸だ!裸だ!裸だ!」
大人に続いてへそまがりの哲学者も
声を上げました。
「いや、王様は服を着ている!己と家臣の虚栄やプライドという名の服を着ている!」
哲学者に続いて感性豊かな詩人も
声を上げました。
「いや、王様は服を着ている!王の威厳とこの国の法や歴史を着ている!」
教師も、音楽家も、料理人も、掃除婦も…
皆、次々に自身が見えるものを声高に叫んでいきました。
愚かさとは、
賢さとは。
「見えない」とは、
『見える』とは。
◼️透明
分類:にんげんポケモン
タイプ:エスパー、水
HP:85
こうげき:100
ぼうぎょ:35
とくこう:115
とくぼう:115
すばやさ:150
ひかりの はやさで おしごとを する
じゃまする やつには いかくするぞ
ちょっかんが するどく なやみが ない
おそうじだいすきな きれいずき
◼️理想のあなた
いつか私も
覚悟しなければならないのだろう、
そう思っていたら
覚悟する時間も貰えなかったね。
今までもこれからも
私は死ぬまで
受け入れない、向き合わない、認めない、
涙も多分、流さない。
君はここにいないだけ。
ずっとずーーーっと
不在なだけ。
「今日も会えなかったな…」を
毎日、死ぬまで繰り返すだけ。
次に会った時、
私は君に長めの説教をするつもりだから
紅茶とお菓子を用意して
待ってて。
◼️突然の別れ
『いつか結ばれるより 今夜一時間会いたい』
エンドロールにこの詩を添えた彼女こそ
物語を本当に理解していたのではないだろうか
◼️恋物語