誰よりもずっと
藍より青くという言葉がある。
似てる言葉。
深く深く
誰よりもずっとあなたを思っていた。
いなくなっても
憎んでいても
きっと誰よりもずっと
藍より青く
深く深く。
あなたのいた世界。
いない世界。
誰よりもずっとあなたを
探してる色のない暗闇に。
沈む夕日
財津和夫の歌詞
「夕日を追いかけて」
30年以上前の歌なのに
何度聞いても胸を締め付けられる。
このフレーズあたりから
じわじわ心の奥が熱くなる。
沈む夕陽は止められないけれど
それでも僕は追いかけてゆく
沈む夕陽を追いかけて
死ぬまで追いかけてゆく
追いかけて追いかけて
死ぬまで僕は追いかけてゆく
また財津さんの歌聞きたくなった。
青春の輝きが痛さが
懐かしい、切ない。
大切なもの
母の手製の指ぬき
母が少しずつ
おかしくなり
指ぬきがないと言い出し
私に、あなたが盗んだでしょと
疑いをかけられた。
お金でも宝石でもなく
手芸の指ぬき。
実の母親に盗んだでしょと言われて
私は、当然怒った。
悲しかった。
認知症の始まりだった母の症状。
認知症は、人格が
壊れて行くと実の娘も
他人扱いになり攻撃する病。
亡くなって、指ぬきが10個
私の手元に残された。
指ぬきは、加賀の指ぬきという
絹糸を色とりどり使って
刺繍のように縫う美しい手芸だ。
母が正常だったころ
コツコツ縫い仕上げていた。
泥棒扱いされた嫌な思い出なのに
美しい色合いを見て眺めていると
母がまだちゃんと母として正常だった
姿が脳裏をよぎり泣きたくなる。
母の指ぬき。
大切なものなのかわからない。
だけど捨てられない。
ハッピーエンド
恋する二人の間には、誰も割り込めない。
だから
両思いの恋は、二人の中で
いつだってハッピーエンド。
恋が壊れたら
悲しいね
ハッピーエンドは、
永遠には、続かないの。
いいえ、
ちゃんとやってくるんだ。
終わる恋は、
本物じゃなかったんだよ。
これから、
本当の恋が始まる。
ハッピーエンドの恋。
ないものねだり
気持ちが弱ってると
空想散歩。
今日は、ムーミン谷に行ってみた。
ムーミン谷の住人は、冬眠から
目覚め、春を楽しんでいる。
孤高のスナフキンも谷に戻って来た。
ムーミンが親友の帰りに歓喜する。
ムーミンママのふんわり優しい声。
さあ、皆さん、お茶にしましょうね。
のほほんとパイプをくわえた
ムーミンパパもテーブルの前に座る。
元気なイタズラするミィ。
ミムラ姉さん。ノンノ。
みんなが集まる谷の春の1日。
私も谷の住人になる。
絶対なるのだ。
絶対!って叫んだ所で
朝のアラームがなり空想散歩は終わった。
ないものねだりだろうけど。
まだ谷の住人になること、
あきらめていない。