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2/26/2023, 2:37:03 AM

物憂げな空

こうゆう日は、
お気に入りカップで暖かいコーヒーと
一口サイズのクッキー、ビターチョコで
まったりすること。

近所迷惑にならない程度の大音量で
カノンを聴く。

我が家のもふもふにゃんこを
ぎゅっと抱きしめて見る。

うちのにゃんこは、スキンシップが
苦手だから触るのは、10秒程度。(笑)

物憂げな空の色は憂鬱になるから
なるべく、空と目を合わさない。

いつも気持ちが明るくなることを
探してるかも。

2/24/2023, 1:52:25 PM

小さな命




6年前、片足をびっこをひきながら
突然庭に現れた野良猫。
薄汚れ、おびえたような瞳。
痛々しくて哀れだった。
我が家は、丁度、子猫を飼い始めたばかりで
キャットフードがあったのであげてみた。

警戒心強い野良猫は、なかなか慣れないけど
私は、庭に毎日フード皿だけ置いて家に入った。
すると、2~3日に一回のペースでやって
来るようになった。
私が猫のそばでフード皿を与えられる
ほどなれてきた頃、姿を見せなくなった。

庭は、猫の縄張りがあり、違う野良猫も数匹
現れるため、片足びっこ猫は、追われたのかもしれない。

それから、一年ほどたった小雪舞う初冬、
びっこ猫は、片足から血を流し突然、
玄関にあらわれた。
キャットフードを与えるとガツガツと食べた。
痩せこけ毛並みもボロボロ。
一年もどうやって生きて来たのか。
泣きたくなった。

丁度、妹を亡くした喪失感で、
苦しんでいた私には、哀れな野良猫が
妹の代わりに見えこの小さな命を
助けたいという衝動にかられた。

だが警戒心の強い野良猫をどうやって
捕獲するか、猫の知識ゼロ。
地元の保護猫ボランティアの団体に相談した。
丁度いたボランティアのSさんが捕獲を協力して
くれた。
ボランティア団体から借りた捕獲器に餌を入れて
庭に仕掛けた。
Sさんも仕事があるのに毎日様子を見に来てくれた。
それから二週間、やっと捕獲!
Sさんは、捕獲器ごと車に載せ私も一緒に動物病院に直行。
先生の診断は、血を流していた右前足は、
壊死で、即切断手術。
びっこ足から、片足のない猫になる。
ショックだった。そんな障害の猫を飼えるのかと
私は、動揺した。

だけどあの寒空の下、片足を引きずり
飢えてさ迷う小さな命を救いたい。
私は、間違いなくそう思って捕獲したのだ。

Sさんに、「片足が無くたって普通に生活してる
猫は、たくさんいるから、大丈夫」と優しく
励まされた。

Sさんは、今まで、野良猫に、里親さんを見つけ、暖かい家と飢えのない生活を与えることで
小さな命をたくさん救ってきた。
彼女の言葉は、積み重ねた確かな経験から
つむぎ出されたものだから。
信じられる。
私は、この子を救える。大丈夫。大丈夫。
手術に動揺なんて情けない。
私は、大丈夫。

その日から、障害猫との時間が
スタート。
8畳の空き部屋に隔離して、少しずつ
ならしていった。
手術の痛みでパニックの猫は、ますます
警戒心が強くなり、完全に慣れるのに
三年かかった。

6年たった今、片足が無いことを全く自覚がない
猫は、先住猫と普通に廊下を追い掛けっこ
している。

猫の名前は、小春。小春日和から付けた。

厳しい冬の中に暖かい1日がある。
小春が乗り越えた試練。
これからは、ずっと小春日和だから。

もうひとつ、あとから知って驚いたこと。
Sさんは、亡くなった妹と誕生日が同じだった。
出会いの不思議。

今日も暖かい部屋の一番日差しがあたる
ソファに片足の猫小春は、気持ちよさそうに
お昼寝だ。

小さな命救えて良かった。

でも救われたのは、私。
妹の死から立ち直れたのは、小春に
出合えたからだと思う。






2/23/2023, 8:28:19 AM

太陽のような

太陽のような人
出会ったことないかな。

ひなげしのような人
大輪のバラのような人
百合のような人
海のような人
焚き火のような人
闇夜のような人

1人、1人浮かべる知人、友人。


太陽は、いないかな。

いつか、太陽のような人に
出会ってみたいけど
眩し過ぎて近づけないかな。

夕暮れのような人なら
大丈夫かな。

2/21/2023, 11:59:30 AM

0からの   
 

1人暮らしの母が亡くなり
母の家の片付けを
春にしなくちゃいけない。

0からのというより
家の中のいっさいを処分するので
0にするのだ。

今から片付けが憂鬱だ。

母の使っていたテーブル、椅子。
洋服。バック。靴。
カップ。湯呑み茶碗。

母の思い出があちこちに
散らばってる家。


片付けは、子供の私の役目。

これ、きついな。

母とは、あまりいい関係じゃなかった。
浮かぶのは、否定されたことばかり。

頑固で気難しい母。
それでも母には、母なりの子供への
思いがあったはず。


でも私は、母からの
やさしい言葉、欲しかった。
ありがとうが欲しかった。

母を1人で看取った夜、
むなしくて泣けなかった。


母の家の中を空っぽにして
何もかもきれいさっぱりなくして
ゼロになったら、心の底から
泣けるのかな。

そうしたら私は、
母の呪縛から解放されて0からの、
私の旅ができるのかもしれない。

春になったら、、、。


2/19/2023, 12:16:42 PM

枯れ葉


秋になると我が家の庭は、木々の
枯れ葉が舞い積もり大変だ。

特に一本だけ植えたポプラは、
巨大な樹木に成長し、近隣にまで
枯れ葉を飛ばしている。

毎年、切り倒すか悩む。

冬は、葉を落とし、天に届きそうな枝に
雪が積もり風雪を体で受け入れて
堂々とたたずんでいる。

春は、新芽が芽吹いて来ると
鳥たちの恋の季節の手助けだ。

新緑の枝につがいになった鳥たちが
巣をつくる。

ポプラの下に立っていると
親鳥と生まれたばかりのひなの
さえずり、ピピピ、チチチと
心地よくて、うるさい。

夏は、木立の中を風が
さわさわ音をたてる。
葉を通り抜ける風は、涼しげだ。

秋、
いよいよ枯れ葉!

黄色、オレンジ、茶色
緑の姿が華麗に変身して
葉っぱが舞う庭。

せっせと枯れ葉を集めて
庭片付けに動きまわり
疲れる、腰痛いと愚痴しながら

樹木を見上げ、また一年が終わるね。
なんて呼びかけている。

私も新緑のようなみずみずしさは、
もうなくなり、枯れ葉のようなたそがれ色に
入ってきて、最近、枯れ葉が美しいと
感じる。

伐採は、やめようとふと思った秋の日。


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