0からの
1人暮らしの母が亡くなり
母の家の片付けを
春にしなくちゃいけない。
0からのというより
家の中のいっさいを処分するので
0にするのだ。
今から片付けが憂鬱だ。
母の使っていたテーブル、椅子。
洋服。バック。靴。
カップ。湯呑み茶碗。
母の思い出があちこちに
散らばってる家。
片付けは、子供の私の役目。
これ、きついな。
母とは、あまりいい関係じゃなかった。
浮かぶのは、否定されたことばかり。
頑固で気難しい母。
それでも母には、母なりの子供への
思いがあったはず。
でも私は、母からの
やさしい言葉、欲しかった。
ありがとうが欲しかった。
母を1人で看取った夜、
むなしくて泣けなかった。
母の家の中を空っぽにして
何もかもきれいさっぱりなくして
ゼロになったら、心の底から
泣けるのかな。
そうしたら私は、
母の呪縛から解放されて0からの、
私の旅ができるのかもしれない。
春になったら、、、。
2/21/2023, 11:59:30 AM