私は小さい時から花と蝶が好きだ。
どちらもたくさんの種類があって、
とっても可愛い。
ある日ね、蝶が私の巣に引っかかって食べられちゃった。
最初は足掻いて、もがいてたけど
途中からピタリとそれを辞めた。
これが諦めるってことなんだってその時に初めて実感したの。それと同時に命を諦めることの美しさを感じたわ。
私は蜘蛛。今日も眺めの良い屋根の端で花壇を眺めて、蝶を待ってるの。
時間移動が使えたら何に使いますか?
街で急にインタビューされた。テレビだろうか?カメラは無いから雑誌かもしれない。
「うーん…俺だったら好きな人と絶対両思いになれるようにしたいですね。まぁ好きな人いないけど。」
そうですか!!とっても素敵ですね!と彼女は眩しい笑顔で応答した。
それはどこか可愛らしくて、守ってあげたくなるような。そんな笑顔だった。
俺は彼女のことが好きになった。
『実は私、本当に時間移動できるんです!すごいでしょう?』
え、すご。可愛いだけじゃないってことか。最高じゃん…!
『ちなみに私も好きな人と絶対両思いになれるように使ってます!!なんだか私達似てますね!』
共通点があるってこんなに嬉しかったんだな。そう思った。やべぇ…まじ好きだわ。
そう思いながら彼女の方に目をやる。その目は愛らしくて、可愛らしい。でもどこかに執着を感じる。しかしその時の俺はまだ気がついていなかった。
鈴の音を聴くと、僕は未来を浮かべる。
君との生活を
君との子供の鳴き声を
君の手料理を
でもこの鐘は正月の除夜の鐘。
今年もまた、君に会えなかった。
独りだとつまらないことでも、
君とやるとなんだかとても面白くて。
他の奴とやっても面白くないことでも、
君とやるとなんだかとても愉快で。
独りで殺るとすごい怖いし、罪悪感を感じるけど
君と殺るとなんだかとてもフワフワしたいい気持ちになるよ。
あっ…そろそろ君が切れそうだね。また引いてこないと。
君以外もういらないから。
引く、というのは取引の隠語の1つで(買う)を意味します。
売人をプッシャー、プッシャーは押す人を意味するので
買うことを引く、と言います
お前の目が覚めるまでにさ、俺たくさん準備しとくよ!
お前の好きなゲームだろ、お菓子だろ、あとアニメ!お前は絵も好きだよな!俺は絵が下手だけど一緒に描こうぜ!
俺の部屋は少し汚いからちゃんと少しずつ片付けてるんだぜ!!まぁまだ汚いけどな!
いつ目が覚めてもいいようにずっと準備しておくぜ!
前の約束を守るためにな!
(2つ前に書いた小説の続きです!)