時間移動が使えたら何に使いますか?
街で急にインタビューされた。テレビだろうか?カメラは無いから雑誌かもしれない。
「うーん…俺だったら好きな人と絶対両思いになれるようにしたいですね。まぁ好きな人いないけど。」
そうですか!!とっても素敵ですね!と彼女は眩しい笑顔で応答した。
それはどこか可愛らしくて、守ってあげたくなるような。そんな笑顔だった。
俺は彼女のことが好きになった。
『実は私、本当に時間移動できるんです!すごいでしょう?』
え、すご。可愛いだけじゃないってことか。最高じゃん…!
『ちなみに私も好きな人と絶対両思いになれるように使ってます!!なんだか私達似てますね!』
共通点があるってこんなに嬉しかったんだな。そう思った。やべぇ…まじ好きだわ。
そう思いながら彼女の方に目をやる。その目は愛らしくて、可愛らしい。でもどこかに執着を感じる。しかしその時の俺はまだ気がついていなかった。
8/7/2023, 10:41:49 AM