あたしびょういんのおへやがきらい。
だっておじいちゃんおばあちゃんはくさったおにくみたいなにおいがするし、
だいきらいなちゅうしゃがいつもまってるから。
ねぇ、明日晴れたらさ、何する?
俺は久しぶりにコンビニに行って肉まんが食いたい!って今は春だから売ってないか
お前は何したい?
返事がないな…今日も寝坊助か?
まぁ目が覚めたらさお前の好きな肉まん沢山買ってきて、好きな漫画読んでさ、夜更かしして一緒にゲームしようぜ!
もう皆大人になったのに、俺だけ大人になれてない気がするな。まぁお前はずっと寝てるから変わらないけどな!
みんなお前を捨てたけど俺はぜってぇ見捨てねえからな!
ずっと雨降ってるなー……この雨の音でお前が起きてくれたらいいのにな!
じゃあな!また来るぜ!!
お前が起きなくなって5…6…?俺バカだから分からねぇけどさ!寝る前に一緒に遊ぶって約束したのは覚えてるからよ!約束は守らないといけないだろ?だから俺は、
━━━ずっと待ってるぜ!
だから、一人でいたかったんだ。
以前来た時に忘れたものを取りに、昼休み屋上に来た。そこにはボサボサの黒髪のヤツが1人。よく見たら幼馴染の悠斗だった。
「あっ…春樹…。えっと…やっほー?」
どう見ても悠斗はさっきまで泣いていた顔をしている。
「どうしたんだよ、悠斗。お前、目が腫れてるぞ。」
悠斗は焦った様子で下を向いた。
「…なんでもない。大丈夫だよ。それより春樹はこんなところに何の用だ?」
「あぁ、忘れ物を取りに来たんだ。」
「…そっか。もしかしてこれかい?」
「おぉ!それそれ!ありがとな!悠斗!」
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せっかく勇気を出して屋上まで来たのに、やっぱり根が弱虫だからいざやろうって思うと涙が出てきて。
でも覚悟を決めた。それなのに春樹が来て…。
俺は春樹の事、大切な友達だと思ってる。だからこそ、傷つけたくなかった。だから…距離を置いて、1人になったのに。
自ら望んだのに寂しくて、辛くて、悲しくて…
だから…
人混みの中でも目立つ君の澄んだ目を
奪って、染めてしまうのは星々と打ち上げ花火。
夏休みにしか会えない君に、もっと僕を見てほしいって思ったけどやっぱり言えないや。
星も花火も無くなってしまえば僕を見てくれるかな?
でも、無くなってしまったら君が涙を流すから
今年も僕は君の澄んだ目を眺めている。
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いつも私のことを見てくれる貴方が好き。
星空に上がる打ち上げ花火を見ないで
私を見ている貴方が好き。
夏休みにしか会えない君に、もっと私を見て欲しいって思ったけど言えないや。
もっと色んなものに釘付けになればもっと私を見てくれるかな?でも釘付けになればなるほど、貴方が寂しげに私を見てくるから
今年も私は星空に浮かぶ打ち上げ花火を見ている。
嵐が来ようとも君を迎えに行こう
嵐が来ようとも君を守り抜いて見せよう
もし君が危険なものに触れそうになったら
私自身が嵐になり君を守ろう