NoName

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3/24/2024, 5:18:02 PM

ところにより雨


「あー…」

降ってきたか。
もちろん傘なんて持っていない。
下校時間に合わせるように降り始めた雨を少し睨む。
勢いは増すばかりだ。

「はぁ…」

どうしたものか。

「あれ、傘持ってないの?」

声の方を向く。友人がいた。

「あはは…帰れなくなっちゃった」

「傘、入る?途中までだけど」

「いいの?」

「うん。それまでに止むでしょ
 止まなかったら近くのコンビニまで送ってあげる」

「ありがとう」

二人が入るには少し小さな傘。
お互いが濡れないようピッタリとくっつく。
あったかい。
友人とはいえ相手に触れることなんて滅多にない。
そう考えると鼓動が速まる。
伝わってしまわないだろうか。
少しでも離れようとすると
"濡れるでしょ"と言わんばかりに近づいてくる。
その度に心臓が跳ね上がっていた。


「じゃあね。また明日」

そう言って歩いていく彼女を見送る。
別れる頃には雨が上がっていた。
少し先のコンビニを一瞥する。

「もう少し降ってたらよかったのに」

不満げに言う私は表情を崩していた。

3/12/2024, 1:50:42 PM

もっと知りたい

君を知りたい。

だから私は君を見る。
気づかないよう、こっそりと。
勘付かれないように。バレないように。

だから私は君の話題を聞く。
誰が話していても、聞き耳を立てる。
もちろん、君の言葉も聞いている。

だから私は人脈を広げる。
多くの人から情報を得るために。

そして私は、、、知ってしまった。
知りたくなかったことを。

だから私は…

6/26/2023, 12:59:29 PM

君と最後に会った日

日付までは正確に覚えていない。
夏、日差しが強かった。
その日の君の表情も覚えていない。
後ろめたさがあったから。

君に会いたい。

その日からずっと、後悔している。

3/31/2023, 1:59:52 PM

幸せに

大切な友達。
君には幸せになってほしい。

だから僕は、君から離れた。

3/7/2023, 3:14:55 PM

月夜

「月が綺麗だね」
…なんて、呟いてみる。
いつか、あの人と一緒に見ることができたらな…

熱った体を撫でる夜風が少し心地良かった。

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