10/15/2024, 12:36:31 PM
不格好な背中を見た
無愛想なあなたのかお
笑うことも怒ることも楽しささえ
忘れたあなたのかお
わたしは今黄色い手紙を汽車に乗せる
知らないことがあった
知っても辛いことだった
知らないことがいいことなのか
わからないまま
彷徨うまま
目を見開いて
瞳の中を見つめる
わからないまま
ときは過ぎて
あなたの瞳が忘れられないや
10/14/2024, 12:40:48 PM
揚げてもっともっと
浮かんで飛んで跳ねる
鯨は全てを飲み込むのに
僕は名誉もない人生で
海に呑まれればいいのに
明日は何もない日だなって
生きたい会いたいまた明日
晴れた日がいつもより微睡んだ
宙に舞うはなびら
10/13/2024, 10:23:45 AM
坂を登って
脚を蹴り倒す脚立
ふるびた喫茶店も
今じゃ音も無いな
気配すら消え去ってくれよ
相槌は疲れたんだ
愛想笑いが痛いんだ
心が無垢のまま成長して
大人になれない花嫁にぼくは
清潔さも忘れてる
10/12/2024, 1:01:26 PM
夕陽が差す陽だまりの中で
湯気が立つ演劇みたいな拍手だけ
鈴虫みたいに鳴くあの楽器も
照らされただけのポスターも
今となっちゃ古臭い思い出だって
言わず知らずあたしはうっぷせて
前上がりはできるのに
逆上がりはできないなって
世界が逆さまの中で
綺麗に笑う、日差し
10/11/2024, 12:10:59 PM
亜麻色の髪が靡く
ぼくたちは煙草みたいな関係ね
って呟く君が白い足を覗かせながら笑う
わたしは一人 たちこもる限り
辛いとか苦しいとかぜんぶ消え去れと言った
辛かったんだ
苦しかったんだ
痛かったんだ
感情が消えない前に
じゃあまたねと優しく笑う
あの部屋で過ごした日々も
あの空間のお気に入りも
なくなっちゃったね
なくなってしまった