(題目しらず)
「常識でしょ?」
と沸々と怒りが湧くこともあると思う。
だとしても常識に囚われない方がいい。
なぜなら、常識はあくまで多数派意見だから。
常識=多数派ではあるけれど
常識≠正しいではない。と思ってる…
「常識でしょ?」と怒りをぶつけても
相手の考えの方がその後正しいとされ
次代の常識となってしまったら?
今度は相手が「ほら、常識でしょ?」
となってしまう…。
つまり、相手が時代を先取っていただけ。
常識は世の移り変わりと共に
常に変化していく。
一世代前の常識と今の常識でさえ異なる。
今の常識が正しいと感じる人は
過去の常識が誤っていたと感じ、
過去の常識が正しいと感じる人は
今の常識がおかしいと感じる。
人によって常識に対する正しさの認識が異なり
常にその“正しさ”が変化していくこの常識を
怒るかどうかの基準に据えるのはやめた方がいい。
人生をかけて他人の解答用紙を
丸つけしているようなものだ。
しかも丸つけに使っていた解答集は
「間違ってました~!」とばかりに
毎年どころか常に更新されるときている。
どれだけ他人を怒ればいいかわからない…。
解答集を取り寄せるのも疲れてしまう…。
常識も悪くはない。
大多数の意見が示されているおかげで
あれこれと迷わずに済む。
脳の省エネだ。
でも常識を基準に怒ると
あれこれと考えてしまう。
しまいには周りも巻き込まれて
エネルギーの浪費なんてことになる。
さらには常識への認識が異なる相手に
「常識でしょ?」と言っても
伝えたい言葉は伝わらない…。
それでも常識に囚われるのならこう思えばいい。
「アフリカのマサイ族の常識でないことは
全て常識ではない!」と。
どうだろうか…?
だいぶ怒りの原因が減ったかな?
私は人生を様々な流れのある大河に見立てて
『人生とは大河を泳いで渡るが如し』
と捉えている。
でも今
天官賜福の花城が言いおった。
踏み石(飛び石)、
河にかかる橋と。
気づかなかった…!
泳がないといけないものだと思っていた。
必ずしも河に入って泳がないといけない訳ではないのか…。
本当に気づかなかったんだ…!
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(『人生とは大河を泳いで渡るが如し』について知りたい方は、2023/02/01の投稿を参照のこと)
とある作品で喧嘩する昔馴染み達を見ながら
主人公がため息混じりにひと言つぶやいた。
「昔はああじゃなかった。
成長すると手に負えない…」
彼らは同じ年月を経ている。
その作品では800年。
彼らはそれぞれの思想・思考をもって
生き続けている。
ひねくれた見方を800年続ければ
ひねくれた見方しか出来なくなり
公平に見る目を800年鍛えれば
より公平に近づく。
もし人の真意を悟れる人間になりたいと欲するなら
人の真意を悟ることを意識して過ごせばいい。
1年や2年じゃ変わらなくとも
10年、20年、30年と経過すれば
より真意を悟れる人間になっていることだろう。
ましてや永遠ともなればなおさらだ…。
なんでもいい、
死ぬ頃にはどんな人間になっていたいか
具体的なイメージを持っていなければ
試しにひとつ設定してみるのはどうだろう?
あとはそれを意識して過ごすだけ。
なんてことはない。
頭の片隅に置いておくだけ。
それだけだ。
変われないと思っていた自分が
気がついたら変わっていたことに
気づける時が来るかもしれない。
理想郷…
まあ、騙されたと思って道徳経でも読め 笑
《老子 道徳経》
https://www.ginzado.ne.jp/~okoshi/rousi.html
(題目しらず)
「あたりまえ」として認識しているもの。
実はまだ見えてない世界があるのかも。
私と同じ経験をした人は
多少共感してもらえるんじゃないかと思う。
何かを聞いて「当たり前だよね~」とか、「そりゃ当然でしょ」と当然のこととして考えている事柄。そう思った時点でどうも表層しか理解してないようなんだ。
今、「そりゃそうでしょ」と思った?
そしたらたぶん、私の言ってることの全ては理解できてない…。
更に深い層が存在していることを知った時、「当たり前」なんて軽い言葉で終わらずに「そう…!そうなんだよ。」と噛み締めながら頷く羽目になると思う。
そして、考え方は変わらないのにより多くのものが見えるようになり、人より理解してる方だと自負していたけれど、それでもまだまだ上っ面だったことを理解する。
この感覚はアハ体験に近く、身体に染み込んでくる感覚があり気持ちのいいものだ。
たぶんこれを繰り返していくことで、悟りを開くのだと思った。理解のレベルが違う。
当たり前の考えとして自分の中にあるものの、深く頷くことができない事柄に出くわした時、自分が理解してない深い層があるのかもなと思っておいた方がいいかもしれない。
これはよい指標になる。
そういう私も深い層を知ったことでその下に更なる深い層があることが見えてしまった…。今度は見えても理解が及ばない。むむむむむ…。