たまには
家を抜け出して、外に出よう。
お散歩したり、
お買い物もしよう。
お気に入りのワンピースを着て、
ちょっとメイクもしちゃおうかな。
るんるんさせながら、
家を出る。
今日は、あなたの命日。
命日ぐらい、私を楽にさせてくれ。
大好きな君へ
君への最後の思いを
手紙に綴る。
思いのこもった手紙を
封筒にいれ、
冷たい君の横に
置く。
何も反応のない君の顔を
見て、涙を流す。
どうせ、君には
この手紙の思いは、
伝わらないかもしれない。
早く伝えれば良かった。
ひなまつり。
キミのひな人形を飾ると
キミの子供だったころを思い出す。
キミがひな人形の前でニコって笑い、
その笑顔を僕は、写真に収める。
写真は、数年後、数十年後
あるいは、数百年後にも残る。
キミの笑顔は、
キミが居なくなっても
ずっと、
ずっと
残る。
僕は、キミの笑顔を愛しく思う。
僕は、キミへの初恋を忘れない。
この恋は、誰にも知られず終わる。
キミは、僕の妹だから。
たった1つの希望があれば、
苦しくても
生きてられる。
僕の幼馴染の伊織が生きていれば。
僕は、あの子が大好きだ。
どんなに苦しくても、伊織を見ると
たちまち元気になる。
伊織が死んだらと考えると、
今にも心臓が飛び跳ねそうだ。
僕は、貴方がいるからここにいられる。
貴方さえいれば元気になれる。
貴方さえいれば苦しくなんてない。
だから僕は、貴方に生きていて欲しい。
もし、居なくなれば
僕も居なくなる。
僕は、キミのために生きるよ。
俺の欲望は、ほんの小さなものだ。
俺の欲望なんて、他の人から見たら
馬鹿なものだと、鼻で笑われる。
でも、それでいい。
だって、他の誰でもない、
俺の欲望だもん。
周りから変だって思われたっていい。
俺の
欲望は、
俺は、家族からの
愛が欲しい。
俺の欲望なんて
それぐらいだ。
崩れる時は、
一瞬で
崩れていく、この家族という形を俺は
守ることが
出来なかった。