5/8/2025, 3:48:07 PM
(届かない……)
貴方を超えたかった、
生涯手が届くことはなかったけれど。
貴方から見た私は愚かだったでしょう、
貴方への羨望、妬み、怒り、醜かったでしょう。
貴方は呆れ果てていた事でしょう、
嗤っていましたものね。
…あァ、それでも、
最期、私はとても穏やかな心中だったのです。
手を伸ばした貴方の、その顔をみて。
貴方でもそんな顔をするのですね、
何故私に向けてなのかはわからないけれど。
そんな顔をする貴方は見た事がなかったから、
ざまァみろと嗤いたかったのだけれど。
声が、でなくて。口角を上げることしかできなくて。
貴方から見た私はどの様な顔をしていた事でしょう。
……醜くなければ、いいのだけれど。
5/8/2025, 3:26:29 AM
(木漏れ日)
麗らかな日差しがはいる窓際のソファに、
貴方の体温を隣に感じながら微睡むことの
なんと心地良いことか。
5/7/2025, 12:11:57 AM
(ラブソング)
君は料理を作りながら
たまに鼻歌でなにかの曲を歌っている。
君の料理を手伝いながらそれを聞くのが
酷く楽しかったし、癒されていた。
ふと気になって、曲を調べた。
有名なジャズシンガーの曲らしい。
デュエットの。
…君の鼻歌にあわせて歌ったら、
君はどんな顔をするかな。
5/4/2025, 12:01:59 PM
(すれ違う瞳)
時折君と瞳があう。
笑っている時、
惹かれるものを見た時、
情けなくも痛みに潤んだ時、
…君の微笑みを見た時。
けれど、決まって瞳があったと思えば、
君はすぐ逸らしてしまう。
君の黒曜石のように黒くきらきらしている、
そして優しげな眼差しを私はずっと見ていたいのに。
5/4/2025, 4:43:33 AM
(青い青い)
晴れ渡る空のような瞳の貴方。
キラキラ輝く宝石のような瞳の貴方。
深い海のような潤む瞳の貴方。
凪いだ湖のような瞳の貴方。
…その瞳にうつる私は貴方の様に綺麗でしょうか。