NoName

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4/16/2025, 2:40:20 PM

(遠くの声)
茜色の空を尻目に子らと帰路を辿る。
ふと、呼ばれた気がして振り返れば
空には一番星。
もう手の届かぬ星を、じっと、見つめて、
────……えぇ、いま、いきますよ。…帰りましょう。
子らに呼ばれて、帰路に戻る。
もう、声は聞こえなくて、振り返らなかった。

4/15/2025, 12:46:01 PM

(春恋)
花咲き乱れ、桜舞う中、
遠く南から登ってきた君の黒曜石のような瞳。
その瞳から溢れんばかりの輝き!
不敵な微笑み、凛とした立ち姿。
春嵐のような恋だと、その時自覚したのです。
…一目惚れでした。

4/15/2025, 12:01:47 AM

(未来図)

君がまた会いに来てくれると信じているから
四季の花を育てながら待とうと思う。

4/13/2025, 5:45:11 PM

(ひとひら)
ふと目が覚めて
目が冴えるような夜明けの中、
庭を眺める君の長く美しい髪に
ひとひらずつ舞い落ちる桜、
ぼうと庭を眺める気怠げな
君の横顔に見惚れていた。

4/12/2025, 3:32:51 PM

(風景)
春の宵に浮かぶ月を見上げる君の横顔が
美しくて、儚げで、
こちらに気づいて少しはにかむ君が
一等好きでした。

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