「天国と地獄」
人は常に振り分けられている
陰キャか陽キャ、顔が良いか良くないか、運動が出来るか出来ないか
そして死んでもなお、天国か地獄か振り分けられる
「地獄の沙汰は貴方の行い次第」とよく言われるように
悪いこと、要は罪を犯さなければ地獄には落ちない
「罪を犯さない」たったそれだけで天国に行けるのに
人はなぜか罪を犯してしまう
地獄に落ちる人は先の自分を犠牲にして罪を犯している
天国への行き方なんて無いが
地獄へ行かない方法はある
人は常に振り分けられているが自分の行動次第で
自分の今後を選べるのだ
「月に願いを」
部活終わりの真っ暗な学校の廊下を先輩と一緒に帰っている。
月の明かりが窓から優しく差し込む。
先輩は私より背が高く、話す時はいつも少し見上げている。
先輩が微笑んだとき月の照明があたり、ほのかに影ができた。
私は思わず息を呑んだ。
なんて綺麗な笑顔なんだと。同時にこうも思った。
この短い廊下の中だけでもいいから、もっと先輩の笑顔を見ていたいと。
そして私は月にお願いをした。
この時間だけでも先輩を照らして、と。
「逃れられない」
時々疲れが溜まりに溜まって気持ちが落ち込むことがある。
そういう時、必ずと言って良いほど過去の失敗や嫌な記憶が出てくる。
自分は基本的に楽観的でポジティブ思考なので、嫌なことがあってもあまり気にせず過ごせる。
だからストレスもあまり溜まらないと思っていたが、やっぱり心は少しずつすり減っていた。
嫌なことがあっても自分に「大丈夫」と言い聞かせることでなんとかなってきたが、先に身体に支障が出た。
目眩や動悸、息切れ、耳鳴り。
医者にはすぐにストレスだと診断された。
ストレスにも色々種類があるようで自分は無自覚ストレスらしい。
心療内科も進められた。
自分の中では大丈夫だと思っていたし、ストレスがどういうものかさえ分かっていなかった。
だから自分にはストレスなんて関係ないと思っていた。
でも実際はそうではなかった。
いつまでも楽観的でいられる訳ではなかった。
人には絶対に逃れられないものがあるのだ。
嫌な記憶だったり、ストレスだったり、はたまた借金だったり。(自分はしたことないけど)
「逃れられない」ものの大抵は不幸だ。
「また明日」
「お疲れ様です」
「お疲れ様」
同じ部活のひとつ上の先輩。自己紹介の時に自分は人と話すのが得意じゃないと言っていて、実際人と話してるところをあまり見たことがないから物静かな先輩という印象が強い。
でも人と話すのが苦手なだけでこちらから話しかけると優しく応えてくれる。先輩から話しかけられることはほとんどないけど、唯一先輩から話しかけてもらえるのは帰る前の「また明日ね」だ。
先輩とは部活でしか関わりがないのに、次の日部活がなくても必ず「また明日ね」と言ってくれる。
口癖なのか明日も会いたいと思ってくれているのかは分からないけど、先輩の「また明日ね」を聞くために私は今日も先輩に話しかけに行く。
「透明」
純粋な疑問なんだけど「透明」は「透明」っていう色なのかな?
友達に「何色が好き?」って聞かれて「白とか透明とかかな」って言ったら「透明って色なの?」と聞かれた。
確かに透明は色があるわけじゃないし、「透明色」なんて聞いたことない。
でも透明って綺麗。ただ単に色がないから綺麗なんじゃなくて、透明を混ぜることでどの色も綺麗になるから透明が1番綺麗な気がする。
例えば、水色に透明は普通に綺麗。でも黒色とかみんなが汚いと思う色にも透明を混ぜるとすごく綺麗になる。
色だけじゃなくて人間にも透明っぽい人はいる。影が薄いとかそういう悪い意味じゃなくて、空気清浄機みたいないるだけでその空間を綺麗にする人。
そういう人も透明で綺麗だなと思う。
私から疑問を出しといてなんだけど「透明」が色でも色じゃなくても、なんかいいよね「透明」って。