『胸が高鳴る』
運動場にいる彼を眺めているだけなのに。
部活でサッカーをしている彼を見ているだけなのに。
放課後の教室で友達と笑い合う彼の顔を見ているだけなのに。私の心臓はことあるごとに大きく胸が高鳴る。
不意に目が合った彼は私を見てニカッと笑った。
「また明日ね」
その声を聞いた私の心臓は、爆発してしまうくらい大きな音を立てて脈を打ち出した。
______やまとゆう
『星が溢れる』
満天の星空。降り注ぐシャワーのように星が溢れる空をベンチに座って2人で眺めた。
放課後、制服姿のまま遊びに行った帰り道。
2人しかいないような静かな公園で、日が変わる時間まで首を痛めながら2人で星空を眺め続けた。
______やまとゆう
『ずっと隣で』
「君が大好きなんだ。たまらなく」
「ずっと一緒に生きていこう」
「男の子と女の子、君と僕の4人で暮らそう」
「おじいちゃんおばあちゃんになっても一緒にいよう。死ぬまでずっと隣でいよう」
最初は口だけだと思っていた言葉たち。
今思い返すと、全てが現実になっていた。
あなた。今日まで本当にありがとうございました。
私はとっても幸せです。
少し時間がかかるかもしれないけれど、
少しの間だけ、そちらで待っていてください。
そちらでまたお会いしましたら、ずっと隣でいましょうね。
______やまとゆう
『もっと知りたい』
あの人の笑顔。あの人を見ていると、私はもっと知りたいと思う。あの人のこと、何でもいいから。
そう思ってるのに、いざ目の前に立たれ目が合うと、私は石に変えられたように何も出来なくなり固まってしまう。
心臓が異様に速く脈を打っているのだけが耳に届く。
今日は少しでも話ができたらいいのに。
______やまとゆう
『平穏な日常』
朝は同じタイミングで起きる。猫背のまま同じくらいゆっくり歩いて洗面所まで行って歯を磨く。その後、同じタイミングでトイレに行こうとするものだから、朝からよく奪い合う。同じ朝食を食べて、テレビを見てたら同じタイミングで笑う。
平穏な日常なんだろうけれど、僕はこんな日が送れている自分の人生がとても幸せだ。
______やまとゆう