あたしと君との間には
少しだけ緊張した空間
炭酸しゅわしゅわから
ぬるくなるまでの空間
もともと無口な君だったけど
さらに言葉を
飲み込んだままにしているね
ふたりの間には1本の炭酸瓶
ふたりの空気が少しずつ膨らんで
弾ける前の静けさみたいな感じ
浮かんでいる言葉はきっとおなじ
だけど今だけは
泡と一緒にそっとしておきたいの
小瓶につめた本当の想いを
波がさらうのを見つめてた
流れ着いて小瓶をあける人は
きっと別の誰かだと知っているけど
そうしたかったの
受け取ってくれる人よ
知らない誰かよ
ただ受け止めてくれないかしら
それだけで 今日を生きる
理由になるから
ただ静かに頷いてくれないかしら
それだけで 明日を望む
力になるから
今がそのチャンスだと
飛び込んだ先で
計画してきた人生設計は
水の泡となる
それでもいいのだ
だってその「今が」
タイミングだったのだから
思い切り良く
飛び込むことに意味がある
成功するかどうかなんて
誰にも分からないし
分からなくてもいい
心の声を信じて
行動してみよう
失敗したっていいじゃないか
またやり直せばいいだけさ
成功も失敗も
全ては経験値になる
だから怖がらずに
自分の感覚を信じて始めよう
人生は一度きり
後悔しないように
全力で生きてやろうじゃないか
そう思えたなら
もう迷うことはないんだし
流れゆく 雲と雲を繋ぐように
虹が正体を あらわしたから
根っこを掘ろうと スコップを持つ
きっと はじまりはそこにある
土をかきわけ 深くさぐった先には
七色に澄んだ 虹の種があるのだから
それは 小さな宝石のように輝いて
手のひらに 乗せると温かい
新たな出会いを導く カギにもなる
一粒 また一粒 集めてみよう
喜びや優しさも その種の一つ
悲しみさえも 光る色となる
いつか 大きな虹として
空にまた 架け橋を咲かせるのだろう
四方八方 砂漠しか見えない
信じることと諦めること
どちらがより厳しいのか
この乾き切った大地で問う
一口の水を求めて
オアシスを目指す
キャラバン隊のように
乾き切ったこの心を満たしてよ
一口の水を求めて
この乾いた世を潤して
砂塵舞う荒野を超えて
希望のオアシスを示してよ