5/7/2025, 10:38:04 AM
細やかな粒子がキラキラ
木漏れ日の下で舞う私は
少しだけその幻想世界に
酔いしれて 酔わされて
あなたへの想いを舞いに乗せて
遠くに聞こえる鈴の音へ乗せて
時空の彼方に飛ばすの
この恋が実る日は来ないと
知っているから
せめて今だけは
今だけは夢を見させて欲しいの
木漏れ日の下 あなたへの想いが溢れて
涙になって流れ落ちるのは
きっと私の弱さのせい
でも大丈夫
すぐに笑顔になるから
だから今はこのままでいさせてね
5/3/2025, 11:32:35 AM
青い青い海に
赤い赤い鯨が一頭
怒りでぐつぐつと
煮詰まった海の底で
血の混じった泡を
ごぼごぼと吐きながら
愚かな獲物がやってくるのを
まだかまだかと待っている
およそ きれいな青とは
似つかわしくない
そんな青い青い海に棲まう
赤い赤い鯨の話
5/3/2025, 9:03:38 AM
小さき籠にかこまれた
幼き甘き想いの数々よ
小さき籠からはなれ
あの頃のぬくもりは
過去の面影へと かわりゆく
それでもなお
この場所で かがやき続けて
この胸に いだき続けて
愛しきあの頃よ
小さき籠よ わたしの青春よ
4/30/2025, 11:14:17 PM
くっきりと残した足跡に
見つけてお願いと記憶を
ひとつまみ ふたつまみ
それでも僕は 満足できなくて
もっともっとって 欲張って
あまたの記憶を足跡にこめる
だけど 知っている
ほんとは わかっている
ひとつまみ ふたつまみの足跡が
ただの足跡が ただただ残る
ただそれだけ それだけなのさ
4/29/2025, 12:41:24 PM
好きになれない
嫌いになれない
そのくせ
無関心でいるには
彼の存在はあまりにも大きくて
忘れてしまうには
彼の存在はあまりにも近すぎる
好きになる
嫌いにもなる
無関心にだってなる
そうやって
彼の存在に振り回される私を
どうか笑ってください