夢野まち

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4/28/2025, 8:46:33 PM

Tap Tap Tapで
肩で風を切って 歩いていたら
いつもの夜があけていた

Tap Tap Tapで
強者面して 歩いていたら
不眠の夜があけていた

ひとつしかない正解を
夜に求めているから
ちっぽけな自分にぶちあたる

そんなときはさ

Tap  Tap  Tapで
陽気なリズムで 歩けば
こじんまりとした夜はあけるさ

4/27/2025, 2:08:12 PM

乗れないはずのバスに
暗い顔たちの長蛇の列

誰もがその理由を知っている
なのにその理由を口にしない

乗れないはずのバスに
暗い顔たちの長蛇の列

いつまでも終わらない待ちぼうけ
どこへも行けない旅立ちの一歩

乗れないはずのバスに
暗い顔たちの長蛇の列

ふとした瞬間に
自分の意志で
列から抜け出した
そんな変わりものがいたらしい

バスから背を向け
そいつは歩き出す
ただただ歩き出す

12/2/2024, 11:18:46 PM

光と闇の狭間で
瞳に映るものは
ただの色のない未来

面白味に欠けるのは
つまらない人生のせいさ

光と闇の狭間で
口ずさみ謳うのは
儚い命のメロディー

つまらない人生を
継続させるための歌さ

光と闇の狭間で
手を取り合うのは
永遠の繋がりを結ぶ証し

継続のために後退もして
切り替えていくのさ

退屈なこの世界を
塗り替えるため
最後まで光と闇を
行き来するのが現実なんだ

11/24/2024, 11:01:52 PM

ダサセーターは
己の個性を表す模様

己がダサいと認めず
認めてはならぬと藻掻き続け
藻掻くほど 己のダサさが
浮き彫りになり
気づけば深淵を覗く者すら
その滑稽さを嗤い出す

ダサセーターは
己の個性を表すそのもの

ダサい己を 否定し続ければ
哀れさのあまりに
その滑稽さに失笑して
ダサいと認ることになる
それを避けようと藻掻けば藻掻くほど
ダサい醜態が丸出しになり

気づけば嗤う者は居なくなり
ただ ただ己の無様さに
涙が落ちるばかり

11/22/2024, 9:52:02 PM

家族になろうよ
そんな言葉をくれたあなた

幸せになろうね
そんな言葉を返したわたし

あれから365日を数年重ねて
汚いともとれる側面を見せ合いながら
うまくいかないときもあったけど
離れるなんて選択肢はなかったね

ふたりの体温を分けあう夜が
ふたりだけの今日が明日が明後日が
大事な日々で あなたが大切な宝物で…

家族を増やさない?
あなたはいう

幸せにしようね
わたしはいう

近い将来 宝物が増える予感
そんな予感に揺れる 午後の昼下がり

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